奈良市でジュニアアスリート専門・アスリート専門のパーソナルトレーニングジムのasukaトレーニングクラブ。
今日は膝の怪我からの競技復帰について。
膝のスポーツでの怪我は少なくありません。
特に競技で大きく影響するのがACLの損傷。いわゆる前十字靭帯断裂になります。
しかし、最近ではACLを保存療法で行う施設などもあるそうです。
基本は手術になります。
しかし、このACLは再断裂や再々断裂をおこす危険性が非常に高いことを
選手の方は知っておくべきです。
この大きな原因は動作にあります。とくにステップや方向転換を行う動作で損傷することが
多いのです。
膝の関節運動から、まず確認していきましょう。
膝は基本①屈曲②伸展が主な動きです。やや回旋動作もありますがそれは脛腓関節もほとんど動かないと
言われているため、あったとしてもほんの少しの動きになります。
また膝は原則大きな可動性を有していません。その為、大きな力を止める働きには不向きと言えます。
その為動作では膝は進行方向をしめる道しるべのような働きを主にしています。
膝も向きにより身体の進行方向は大きく変化します。
①②膝の向きにより進行方向が決まる
写真①②は膝の向きを見てください。
膝が進行方向を指しています。その為膝が進行方向と違う
場合は膝に大きな回旋ストレスが加わるためにACLを損傷しやすくなります。
そしてこの膝の動きを制御するには股関節の動きがとても大切になります。
身体を方向転換するときに、使う関節が大きく2つ。
①股関節
②胸椎
この2つが連動すると身体を回旋して方向転換を行うことになります。
しかし、この動きは普段の生活ではあまり意識しないと行わないといってもいいです。
特に、現代では股関節よりも膝関節や腰椎を使う方が多くなり、スポーツ選手だけでなく
一般の方でもACL損傷が少なくあります。
まず、この股関節を正しく使う所から始めます。
ただここで大きなポイントがあります。それは足裏のイメージです。
足裏がどの部分を意識しているかで、股関節のヒンジと言われる動作をスムーズにすることが出来ます。
⓷地面を押す感覚を掴む
地面をどの位置で足裏で押すかはとても重要です。
特にステップなどは、小学生、中学生は動画サイトで真似をするケースが多いですが
しっかりとどの部分で地面を押すかを意識した方がいいです。
地面を押す時に、足裏の母指球と小指球があるのですが、どちらも重要ですが
ステップの時によく母指球しか体重をのせないで行う選手がいます。しかし、
これは大きな間違いです。股関節が曲がるとき股関節は外旋をしていきます。その為外旋する際に
地面には小指球側への意識がないと膝が内方に移動することになります。
これが二―インと言われる動作になります。二―インは膝への強い回旋をかけ結果
膝の軟部組織を損傷することになります。例えACL損傷でなくても微小で様々な筋や靭帯に
裂傷をあてえているのです。
これを回避するには足裏で地面を押す際に小指球で地面を押しながらステップを行う
そしてステップを踏んで進む際に母指球にのります。
最近ではステップや様々な動作を動画でおこなっています。しかし、これはあくまでも
競技で使えるレベルの選手が行うために様々なトレーニングをおこなっているため
簡単にまねをするのは危険です。
正しい身体の使い方を理解した上でステップなどの動作を行う方が怪我のリスクを
回避することが出来ます。
膝の損傷は膝に原因がないと言われています。
膝の前後の関節、特に股関節や足首の動きに制限や動作エラーが出ることで
怪我のリスクが増えます。
膝の怪我を予防するためにも、正しい股関節・胸椎の動きを覚えましょう。
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