奈良市 ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
野球での投球での球速向上の為の動作トレーニングについてです。
野球では小学生、中学生では投手では肘、肩の怪我の傷害になる選手は少なくありません。
大きな原因は身体の使い方にあります。
小学生、中学生では多くの選手が腕だけで投げている選手は少なくありません。
これは形はプロの選手みたいのですが、実際は腕だけでのフォームになっていることが多いのが
現在の現状です。
プロ選手になると多くの選手がおこなっているトレーニングがあります。
それは私も以前勉強会でプロ野球のトレーナーの方と一緒になることが多く
現在のほとんどのプロ野球では呼吸筋を正しく使うことを練習します。
ストローで呼吸をしたり、風船を膨らませたり。これは
呼吸筋を使う為のアップみたいなものです。
呼吸筋には大きく呼吸を制御する機能と姿勢を制御する機能があります。
この姿勢を正しく制御することで本来動かすべき関節や筋を使うことになるのです。
プロの選手でも行うのです。
当然小学生や中学生では更に呼吸筋を使うトレーニングを行なう必要性があります。
呼吸筋で身体の姿勢が制御されることで、腕ではなく身体の様々な関節が分離して動いていきます。
①胸椎の分離運動
特に投球では股関節と胸椎の関節の運動がポイントになります。
本来投球動作では回旋する際に捻転する時間差が存在します。投球では股関節が回旋して
その後、股関節でブレーキングが行われます。ここから胸椎の回旋が行われることで
投球時のフォロースルーが出来るだけ腕ではなく関節の力で行うには
写真①のような分離運動が必要になります。①では股関節をロックした状態から胸椎を回旋しているトレーニングに
なります。この時、肩がマット(右肩)が着く程度回旋出来ないと実際はかなり胸椎の動作制限が行われていることになります。
肩がマットにつくには、胸椎が正しく回旋する可動域が必要になります。
その為には肋骨などに付着している筋が正しく作動しないといけません。
この時に生まれるのは呼吸筋なのです、呼吸筋が柔軟であることで腹斜筋や横隔膜が活性化することで
①のときに回旋動作がスムーズに行うことになります。
しかし、このような動作が出来ない場合、実際の投球ではこの回旋が出来ない場合、それを代償して行うことになります。
それが腕や腰になるのです。それでは
実際には本来動かす部分ではない所でフォロースルーする為に
肘、肩に大きな負担がかかり怪我につながることになります。腰の分離症などもこの動作が大きな要因になります。
②股関節と胸椎の連動トレーニング
次に股関節の動作と胸椎の連動動作を行ないます。
基本股関節の回旋動作が終わると胸椎の運動になります。
この動作を正しく行うことで、投球の時に正しい投動作になるのです。
また②ではお腹と太ももが近い状態でおこなっています。
③投球時の体幹の使い方
太ももとお腹が近くなることで、身体の股関節部分のヒンジと言われる動作を
行なうことになります。
このヒンジ動作が投球時に出来ることでしっかりブレーキをかけて捻転差を生み出すことが
出来投球時の肘、肩への負担を軽減し、又球速が上がることにも繋がります。
投球での怪我予防には、まず呼吸筋の意識を高めるトレーニングを行ないましょう。
そして動作を正しく行う関節を使い関節を分離、連動をスムーズに行うことで
投球での怪我のリスクを大きく減少することになります。
投球での球速向上、怪我予防で御悩みの方は体幹トレーニングをお薦めします。
トレーナー兼コーチ野島