奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
当クラブではジュニア世代のトレーニングで様々な競技をおこなっております。
特に、小学生~中学生では基礎的な動作の獲得が出来ていないと
実際どの競技を行ってもなかなか思うような結果は出ないと思います。
これは競技の特性というよりも動作のルールを守ることが出来ないと、
物理的に速く動いたり、速く泳ぐことがは出来なくなります。
今日は競泳についてです。
この競泳も速く泳ぐ為には、身体の動作がとても大切になります。
競泳の場合、特にクロール、バック(背泳)、バタフライでは股関節の胸椎、肩関節の
連動が重要になります。
その為、胸椎の様々な可動性が重要です。アイソレーションと言われる
分離した動きがまずはポイントになります。
①トレーニング風景 ② ③
写真①から③は胸椎だけを動かすトレーニングです。
このとき、腰椎や股関節の動きを極力入れないように行います。
横、縦、前後と。このように胸椎を自由に操れる可動域と胸椎だけを動せる動きが必要です。
これは水中で泳ぐときに、特に競泳の場合、水の抵抗がとても強く、腕で泳ぐというイメージを
もつと泳ぐ際に25mくたらいが腕では限界がきます。特に小学生の低学年時は身体も小さく
腕でも泳げますが、大きくなり成長すると身体を前方に推進させるには身体の特に大きな関節を
使うことが動くさいのルールになります。
その為、腕ではなく、胸椎で身体を前に押し出すことが必要になります。
その為胸椎は上半身でも一番大きな力発揮を出来る関節で尚且つ、肩の関節は胸椎と強い関連性がある為に
出来るだけ腕ではなく、胸椎から肩関節を使う泳ぎかたにすることが最も効率よく水中で前方に進むことになります。
④クロールでの身体のルール
写真③をみると腕はとても前にあります。この前の位置が遠い程、1スクロールで進む距離は伸びます。
しかし、この腕を前に出すには、腕からという考えでは前に出ません。
実際に腕を前に伸ばすと肩、胸椎が回旋することでより前に腕は伸びます。
⑤肩、胸椎の動き
写真⑤のように身体を回旋することで身体は半身になり腕は前に出ようとします。
泳ぐときには、この動作が必要になります。水中で一番重要になるのは水の抵抗を出来るだけ回避することです。
それには自分の身体が少し半身になることで水中での水の抵抗を抑え、更に腕が前方に出ることで
1スクロールの大きさが変わります。
次に股関節が正しく伸展することが必要です。腕を伸ばすことで反対側の股関節は伸展を行います。
しかし、この動作も自分で意識して上半身と下半身を伸ばしきる練習を行うことでより、身体を
水の抵抗を受けなくなります。より身体はスパイラルするような形になります。
この動作はまず胸椎のアイソレーションが出来るようになることで始めて自分でも実感して
連動していくことが感じれます。
動作は競泳だけではないのですが、特に競泳の場合はこの動作が小学生から中学、高校で出来ないと
スピードがあがらなくなります。これはスランプとかではなく、成長した身体を前に出す方法が
違うからなのです。
ですので、小学生の中学年の3,4年生くらいから動作のルールを身体で覚えることで身長や骨格が大きくなっても
スピードが落ちずに泳ぐことになります。
ですが小学生の時は速かった全国大会にも出場したしかし、中学生になるころに突然、タイムが落ちることが
よくあります。これは骨格がその泳ぎ方では限界に来たためで、特に才能とかではないのです。
これを泳ぐ時間や日数を伸ばし、毎日のように練習してタイムをあげようとすると今度は
動作ルールが違うだけに怪我になる傾向が多くあります。結果競泳を辞めることにもなりかねません。
ですので、動作を正しく修正することで、又小学生の頃よりも速く動くことは可能なのです。
日本ではまだ、動作トレーニングを行なう施設やプロ選手も少なく、練習量で補う傾向があります。
確かに練習の頻度もある程度は必要です、しかしそれは動作ルールが出来てからでも遅くありませんし、
頻度はいつでもあげれます。しかし、動作ルールは覚えるのに時間が少しかかるため、
より早い時期から行うことをお薦めします。実際にアメリカでは動作のトレーニングがかなり
確立され個人個人に対して動作を分析してトレーニングが行われています。
当クラブはこの動作から変えるトレーニングで多くのお子さまの競技パフォーマンスアップに
結び付けております。
是非、競泳で自己新を出す、タイムの向上には動作ルールのトレーニングをお薦めします。
トレーナー兼コーチ野島