
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
フィギュアスケートだけでなく、様々な競技を行う上で重要になるのは
正しい動作を行わなずにジャンプ動作を繰り返し、膝や足首を負傷するお子様が少なくありません。
これは他の競技でも同じです。
競技の練習日ばかり増加しても上達できないケースが少なくありません。
以前当クラブに来られていた選手で全国、世界クラスのジュニア選手の共通点は
練習だけでなく、自分の身体の状態を正しく判断しながら練習にとりくむということでした。
これは、小学生から中学生の間はやはり親御様の協力が不可欠になります。
競技だけで記録が伸びない、なかなか上達しない→練習日を増やす
という考えは間違えではありませんが、あまり毎日のように練習をおこなっても結果はなかなか出ないことも
あるのです。これは正しい動作が出来ない為、結果自分の動作が競技に適応出来ていないのです。
これではなかなか成長は難しいです。
週1回は身体の動きを確認する日などにあてて、その後の事を考えていくということでした。
出来るだけ長い期間競技を行うには、一度立ち止まって練習以外のことで身体の動作を確認することも
これからのジュニア期の競技スポ―ツでは必要になると思います。
では本題に入ります。
フィギュアスケートでダブルアクセル成功のポイントとは、いくつかのポイントがあります。
①右軸回旋での膝、股関節の使い方
②上半身の使い方
⓷顔の位置
この3つがとても重要になります。
特に③の部分は6級と7級との差になるとも言えます。顔がジャンプするときに回旋方向にすぐに向く選手は
基本ジャンプの回旋速度が落ちます。しかし7級の選手で全日本クラスの選手になると顔がジャンプして回転に入っても
まだ動かないのです。この差はとても大きいと言えます。
顔が動くとどうしても胸椎の回旋する角度が止まり回転スピードがおちるのです。
その為3級、4級くらいから意識をして跳ぶことをお薦めします。6級でギリギリダブルアクセルが通っても
顔が動いている選手は7級の壁を破ることがかなり難しくなります。
顔が動く理由としては、ジャンプの時に身体を引く意識ではなく押す意識で回旋をしているのです。
3級~5級の選手で多いのは身体を絞る?という意味が身体を収縮させる(両手を前で組むような姿勢)と
思っている選手が多いのす。
しかし、実際には身体を絞るというのは身体を回旋させるため、左方向に身体を引く意識が必要なのです。
競技スポ―ツにおいて回旋系の運動では押すという動作はあまり多くないのです。
身体を素早く動かすボクシングや、空手ではどうでしょうか?キック動作で身体を回旋させる、パンチ動作で身体を回旋する時に
押すという意識は少ないのです。引く動作になるのです。走る動きはどうでしょうか。腕を押す?引く意識になります。
競技においてほとんどの動きでは身体を引くという意識が必要になるのです。
これはフィギュアスケートでも同じになります。
陸トレでジャンプをおこなってもらうと、ほとんどのフィギュアスケートの選手は押すイメージで右手を身体の前にもって
来ることが多いのです。押す意識が強いためどうしても顔も進行方向に押してしまいがちになります。
これではなかなかジャンプ特にダブルアクセルを跳ぶことが難しくなります。
押すではなく、引くイメージです。
特にアクセルジャンプでは
先程の②の上半身の使い方でアクセルに入る瞬間肘を身体の後方に引くことが大切です。
①肘を後方に引く意識
写真①では陸トレの一部です。肘を後方に引くことで、前方の股関節に体重を素早くのせることが出来るのです。
肘を後方に引くことで、より素早く股関節に体重をのせジャンプ動作に入ることが出来るのです。
これが②の上半身の使い方になります。
その後右膝が左方向に回旋をさせていきます。この時、空中で1回転をした頃に膝、股関節を素早く伸展して身体を一直線にしましょう。
そうすることで軸が安定して回転を行うことが出来るのです。これが①の膝、股関節の右軸回旋での使い方になります。
是非、ダブルアクセルを跳びましょう。その為に一度身体の動作を見直しませんか。
フィギュアスケート専門トレーナー野島