
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
最近ジュニアスリートのトレーニングご依頼が奈良県以外からも体験に来られています。
ジュニア期のトレーニングは一般の大学生、社会人やプロとは少し違う部分があります。
特に小学生では筋トレ的なことは必要性をあまり感じません。
筋トレというよりも体幹力の強化がその後のプレーに大きな影響を与えることが
現在では様々な研究で解明されています。
体幹というと
①
写真①のようなプランクをイメージされる方も少なくありません。
しかし現実に小学生がこのトレーニングを毎日おこなってもそれほどプレーには
大きな影響はないと思います。
体幹の強化とは、身体の機能を正常な位置にもっていく動作になります。
その為、①のようなプランクで身体を固めるという動作を小学生がおこなっても
大きな効果は期待できないのです。
体幹とは脊椎(腰椎、胸椎)、骨盤、股関節、肩関節の動きが
正常な可動性と安定性を保つことが出来るかが鍵になります。
野球では野手の場合ならボールに対して適切な動きを行い捕球して投げる、
投手なら投球フォームの安定。
バッターの場合は軸がぶれずにスイングを行い走塁を行う。このような要素を要求されます。
その為野手での守備、投球でも体の機能を正常に動かすイメージが必要になります。
その中で重要になるのが
胸椎、股関節、骨盤の動きと肩関節の可動性になります。
この4点が実際どの程度野球のレベルに対応できるかが体幹の強度にかかわったきます。
②体幹を使ったヒンジ動作
写真②では体幹を使う(股関節の動きを正常に行いながら行うトレーニング)ことで
頭から骨盤までを一直線で行います。このとき曲がるのは股関節だけになります。
この動作で腰が丸くなる、そると胸部も崩れるため身体の軸が安定しません。
このヒンジ動作が正確に行えることで投球、守備、バッティング動作すべてに大きな影響をあたえます。
②パワーポジションからの様々なトレーニング
次に股関節のヒンジ動作が出来ることでより様々な動作を獲得していくことが出来ます。
次に行いたいのがパワーポジョショントレーニングです。股関節のヒンジから地面を足裏で抑えて
支えています。この動作を正確に行うには体幹部(身体の腹部、背部を含めた部分)から地面を押さえる感覚が
必要になります。
この状態を維持できることで更に守備、バッティング動作から走るランスキルをあげることが出来ます。
その為①の動作から②に繋がる為①が出来ないと現実的には②の立位での姿勢を安定させて
軸を安定させることが難しくなります。
⓷④軸を動かさずに股関節、胸椎の連動を行うトレーニング
写真③④では軸を安定させたまま股関節の内旋、外旋を行うトレーニングです。
このトレーニングでは股関節の内旋、外旋、胸椎の回旋といった様々な関節の動きが
有りそれをコントロールするのが体幹部になります。その為体幹から動かすイメージが必要になります。
この動作が出来ることでよりバッティング動作や投球動作で身体を回旋することが可能になります。
軸を安定させたまま回旋することでより強い回転を行うことが出来ます。
それがバッティング動作や投球時の身体の体幹の強さになるのです。
体幹を強化するということは、様々な回旋動作などをスムーズに出来る為には必要不可欠になります。
その為、出来るだけ軸を回転させて身体を安定させることが野球では必要になります。
動作速度をあげるには末端の関節ではなく胸椎、腰椎、股関節、骨盤、肩関節などをどれだけ
連動してスムーズに動かせるかがポイントになります。
それが体幹を鍛える意味になるのです。体幹力とは=身体の連動性を高める為に
必要な軸と言えるます。
トレーナー兼コーチ野島