今日の投稿は、お子様のスポーツ傷害のリハビリについてです。
最近、増加傾向である脚の踵に痛みでシーバー病と診断させるお子様が増加しています。
シーバー病とは踵骨骨端症ともいいます。
小学生の3年生~中学生までに起きやすい傷害です。
踵が腫れたり、押すと痛みがあり、また走る動作でも痛みを呈します。
アキレス腱への強い刺激、負荷が未熟であるかかとの骨端核に負担がかかることで発症します。
しかし、この大きな原因はスポーツのある動作にあります。
それは止まる動作です。 例えば、サッカーで走っている時に急に方向転換を
することがります。バスケットボールでも同じことがあります。
この時に、つま先が下がり足の前方部での体重を支える動作を行うことで踵は地面から離れます。
そしてアキレス腱は大きく収縮します。
これが大きな原因と言えます。所謂止まり切れない状態でスポーツを行っていることが
原因です。
最近のお子様では偏平足や内反足などの脚の正常な位置や動きでないお子様が少なくありません。
この脚の状態の異常はやはり靴での生活と地面の問題が大きく関与していると思います。
踵のシーバー病も20年前ではありましたが、それほど多くない傷害でした。
しかし、ここ最近の傾向をみると足裏を使わないでの競技スポーツを行うことが
おおきいと思います。
これは日本代表クラスの話ですが一流な選手ほど、足裏の感覚を使うトレーニングを
頻繁に行い、自分の体重がどの位置にあるかを確かめるトレーニングをしています。
また、走る練習よりもより急激に止まることのトレーニングを行うことを
しているのがトップ選手としての感覚を掴むことになっています。
①② スピードを止める動作
本来スピードを止める場合は写真①②のようにつま先が上がっているのがわかります。
これは地面に接地してからではなく、地面に足がつく前からこのような動作になっているのです。
図1 3点支持
立っている時は基本、図1の〇で囲んでいる3点で支えています。これを3点支持といいます。
母指球、小指球、踵です。
シーバー病のお子様はまず、この3点での感覚があまりありません。
小指球側に体重がのっていたり、母指球側にのっていたり。
これがスポーツで自分の足裏の感覚が乏しいまま、止まる動作を
頻繁に繰り返すと体重が大きく前方に偏っていてもわからなくなります。その状態で
スポーツを行うことで、どこかで代償を言われるエラーがおきます。これがアキレス腱になるのです。
アキレスン腱が強く収縮され続け結果その後引き伸ばされる、そして踵と脛骨への距離が短くなり
大きな負担をアキレス腱付近に及ぼすのです。
まず改善するポイントとしまして、3点支持をしっかりと正しく行うことです。
3点で立つ、歩く、走る、この意識が常にあることで足裏が活性されることになり、
体重バランスを崩さなくなります。
次に行うのがリバースランジと言われる動作です。
③リバースランジ
止まる動作で必要になるのは、股関節と体幹部分を意識することです。
このリバースランジとは、後方に下がるランジ動作です。
後方に下がることで、前方の足裏は3点、後方は2点支持になります。
しかし、体重バランスは均等です。
そして身体を大きく傾斜することが重要です。
身体を傾斜することで、つま先への体重バランスを軽減することが出来ます。
シーバー病を予防するには、3点支持、股関節と体幹でバランスを整えることが
重要です。当クラブにも毎年多くのシーバー病のお子様が来られますが
正しい動作を身につけることで改善されておられます。
シーバー病やスポーツ傷害でお悩みの方、気軽にお問い合わせください。
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asuka-shinkyu.lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島
奈良本店、学園前店でトレーニング、スポーツ傷害の治療をおこなっております。