
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
水泳でなかなか記録が更新できない、どこが悪いかわからないお子様は少なくありません。
しかし、もともとどこかが悪いというよりも動作の基本的な部分を知らないだけなのです。
水泳では小学生の高学年くらいから記録が伸び悩むケースが少なくありません。
それは、低学年から中学年では身体も小さく全体的にみんなが同じような泳ぎをおこなっているため
当然練習量が多い子供さんが記録を更新します。
ただ、高学年や中学生になると身体も大きくなり関節などの構造も大人に近くなり骨自体が硬くなります。
そうすると小学生低学年のような泳ぎでは関節に大きな負担がかかり結果記録が少しずつですが
伸びなくなるのです。
これは動作エラーと呼ばれる代償運動を長期間行うことで本来使う関節を使わないことで
関節の動きにエラーが生じ結果疲労度が増します。
これでは怪我などのリスクを高め、肩、腰、などのスポーツ傷害を誘発することにもなりかねません。
これがタイムが伸びない原因なのです。才能や練習不足の問題ではないのです。
水泳では水の中で動く為より動きは陸で正しいフォームで動かせないと陸よりも更に負荷が掛かる為
どうしても手だけで泳ぐ傾向になります。また呼吸もしんどい状況で泳ぐために
更に動きが雑になることが多いのです。
その為最近の水泳の日本代表クラスでも陸でのトレーニングをかなり重要視されています。
①股関節のヒンジ動作 ②胸郭の動きの練習
陸で水泳に必要な動作をまずは徹底的に練習をしましょう。
特に重要になるのが股関節です。股関節の動きをしっかり練習して股関節で水中でキック動作を出来るようにしましょう。
多くの選手は膝、足首、腰でキックを行う選手が多いのです。本来は股関節の屈曲、伸展でのキック動作を練習することで
水中でもっと水を捉えることが出来ます。
次に胸郭の部分です。写真②では少し長めの棒で胸郭全体を動かす練習をおこなっております。
胸郭は肋骨や胸椎で構成されていてこの部分の動きは制限されると実際には速く泳ぐことは出来ないのです。
速く泳ぐ為には、この胸郭がどれだけ動けるかがポイントになります。
胸郭が動くことで肩関節の負担を大きく減らし運動効率をあげることでより水中での推進力となります。
水中で速く泳ぐには、関節の動作を最大限活かし、出来るだけ、エラー動作を減らすことが
競泳での記録に結果つながります。今迄多くの選手が全国大会に当施設から行かれています。
その大きな要因は関節の正しい使い方を覚えることでより体幹で泳ぐことが出来るのです。
それが結果として速く泳げることになります。
是非、速く泳ぎたいけどなかなか記録が更新できないとお思いの方
関節を正しく使うことをまずは陸でしっかりと練習しましょう!!
そうすることで記録は伸びます。
コーチ兼トレーナー野島竜一