今日の投稿はジュニア期における膝の怪我を予防するトレーニングについてです。
膝はジュニア期における怪我でも多い傷害と言えます。
前十字靭帯、内側側副靭帯損傷などは選手生命にもかかわる怪我です。
特に膝は大きな可動性があると勘違いされ、膝で様々な動作を行いがちです。
しかし、本来は膝はそれほど強い関節ではありません。
どちらかというと、可動性もありますが、強度は弱いと言えます。
膝を囲む筋肉も小さい筋や腱があり、様々な動作を行うには荷が重すぎるのです。
特にステップ動作を行う競技や急ブレーキをかける競技では膝の怪我が多いと言えます。
バスケットボールのような急激に床でブレーキをかけて方向転換や
動作を行う競技、ラグビーやアメフトのようなステップ動作が多い競技、
バレーボールやハンドボールのような高いジャンプから地面に着地する競技に
膝の怪我は多いといえます。
膝は本来動作の主導で動く関節ではありません、股関節の動きがあって動く関節であります。
股関節は大きな関節で強度も高く大きな筋肉や腱が存在します。
股関節が主導で動くことで膝の怪我は大きく減少します。
しかし、この股関節を動かすには、正しく動く指示を出す必要があります。それが
体幹部分になります。体幹を意識することで、より股関節への正しい動きを意識しやすくなります。
トレーニングとしては、股関節を正しく動かすトレーニングから行います。
①体幹を意識した股関節の使い方
写真①では体幹を意識しての股関節の動作を行っています。
先ほども述べましたが、股関節を正しく使うには体幹部分の意識が重要です。
特に、この写真①のようなチューブを使うトレーニングではチューブを引くことで
股関節を後方に引く動作がとてもわかりやすくなります。
②股関節の外転動作
写真②では股関節の外転を行うトレーニングを行っております。このトレーニングで
重要になるのは、股関節の外転を行うことで、片足でのトレーニングを行うことで
片足で支えることが可能になります。
競技では両足で動くことはほとんどありません。
上記の写真では様々な競技シーンでの部分です。
全て片足で最後は立って行っています。
このように基本的には、競技では片足で支えることが出来ないと身体を支えることが
不可能になります。しかし、この片足で支えるポイントは足裏、股関節です。
この特に股関節が安定しないと膝が内に入り怪我になりやすいポジションになるのです。
③④ 股関節の入れ替え動作トレーニング
写真③④では股関節の入れ替え動作をおこなっております。このトレーニングでは
股関節をいかに素早く入れ替えるかと、しっかりと地面を押すことが重要です。
正しく地面を押すことで、空中で脚を入れ替えることになります。
脚の入れ替え動作は、競技では必ず起きることです。膝中心での行動では
脚の入れ替え動作の際に地面を正しく押すことは出来ません。
最初はゆっくりでもいいので、正しく地面を押す位置を確認することが必要です。
膝の怪我予防には、股関節、体幹部分の意識や使い方がとても重要です。
是非、体幹から股関節を使う意識をトレーニングしましょう。
そうすれば、膝の怪我を大きく予防することになります。
膝の怪我、予防トレーニングでお悩みの親御様、選手の方気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島