
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
ジュニア期の競技で速く泳ぐには、速く泳ぐ動作のメカニズムが大切です。
これは他の競技でも同じ。
フィギュアスケート、野球、ラグビー、サッカー全ての競技でレベルを向上していくには
当然練習は必要です、しかし、正しいメカニズムを知って練習をするのと
メカニズムを知らずに練習を行うのでは、当然メカニズムを知って練習を行う方が断然
上達の速度が違います。
小学生~中学生の時期には筋力で競技を行う世代ではありません。
体幹の力、関節の可動性は必要ですが、この競技自体の特性や基礎的な動作ドリルを
覚えることで競技に対応する身体のメカニズムを知ることになります。
では、そのメカニズムとはどのような動作になるのか。
今日は水泳についてです。
水泳では、水の中で泳ぐ競技の為、基本脚が地面につくことが出来ません。その為
大きな水の抵抗に対して泳ぐ必要があります。
まず泳ぐ際の基礎的なポイントは
①身体全身での泳ぎ
②股関節、胸椎の動きを正確に
③陸での動きで体幹の安定度
この3つがとても大切になります。
まず①の全身での泳ぎですが
①全身を動かすトレーニング風景
写真①では腕を上下に伸ばし上と下で伸ばすイメージで動かします。
このとき、しっかりと腕を伸ばすだけでなく、自分の身体も出来るだけ上と下に引っ張る感じでおこないましょう。
この運動の動作のまま腕を動かして回していきます。水中ではこのように全身で動かすというイメージがないと
どうしても例えば、バック(背泳ぎ)で腕が伸びない、クロールで腕が前にいかないような現象がおきて
なかなか前に進むことが出来ないのです。
その為写真①のような腕を伸ばして身体を引っ張る練習をおこないましょう。
次に②の胸椎と股関節の動きです。
特に胸椎ですがクロールでも背泳ぎでもしっかりと胸椎の回旋を使い泳ぐことを心掛けましょう。
②③胸椎の回旋運動
泳ぐ際に実際に腕で水をとらえるというよりは
胸椎でしっかりと回旋して泳いでいきます。
胸椎の動きが正確に出来ることでより水中での抵抗を受けにくくなります。
水中での抵抗があるとどうしても前に進む推進力が無いため、泳ぐための
スクロール数が増加してしまいます。
写真②③では胸椎の回旋を行い腕を回すトレーニングになります。このように陸でまず胸椎の動作を正確に行えるように
しましょう。
そうすることで水中でよりスムーズに泳ぐことが出来ます。
次に股関節をしっかり動かすというイメージです、特にキック動作のバタフライなどは
膝の運動ではなく股関節のヒンジ動作をしっかり行うことが必要になります。
④股関節のヒンジ動作
写真④のように股関節のヒンジ動作をしっかりおこないましょう。
この動作を行うことでよりキックの時に股関節の伸展、屈曲を行うことが出来ます。
⑤⑥股関節ヒンジ動作による運動
写真⑤⑥のように股関節のヒンジ動作で
身体を動かすようにしましょう。
キック時にバッタ以外でもクロールやバックでもキックを股関節で行うことで
より前に進む推進力になります。
水泳での身体の使い方を正しく習得することでよりフォームを安定させ
水泳の競技レベルをあげていきましょう。
トレーナー兼コーチ野島