ジュニア競技でのバレーボールでの肩の痛みでお悩みの選手は少なくありません。
特に、アタックやサーブでボールを打つと痛みがあり、なかなか痛みが引かないと
いう問い合わせが多くあります。
これは、バレーボールの中学生、高校生、大学生の選手にも多く聞かれます。
①
②
写真①②はアタックとサーブの時の身体の使い方です。
注目して頂きたいのは、肘が身体の後方にあるということです。
そして肘だけでなく、身体の胸椎部分も全て回旋して肘と同じ方向に向いています。
これが本来はバレーボールでの肩の使い方になります。
しかし、多くのジュニア世代の選手は胸が前方を向いて腕だけでボールを
打つことを覚えます。これは、ボールを速く打つことを意識するあまり
身体全体で打つよりも速さだけを意識しすぎている部分が大きく関与します。
この打ち方で長い間行うと中学生の1,2年生くらいまでは骨柔らかい為に
肩の痛みはおきにくいですが、中学3年~高校生になると骨が硬くなり、
結果痛みが発症するケースが少なくありません。
痛みが長期間続くと、肩関節の炎症が起き最悪は上腕二頭筋腱が強く炎症を
置きインピンジメント症候群に移行していきます。
インピンジメント症候群になると痛みが定期的に襲ってき競技を行う限りは
痛みとの闘いになります。
ですので痛みが早期に訪れた時に動作を改善することをお薦めします。
では、普段の練習などでどのようにしてボールを打つことを意識するのか。
まずは、胸椎を回旋することを練習しましょう。
基本回旋を伴う競技は全て胸椎で上半身を回旋します。
野球、テニス、ゴルフなど。
③胸椎回旋トレーニング
胸椎は左右40度程度回旋する為、骨盤を写真③のように固定した状態で
回旋していきます。骨盤を固定することで胸椎だけを意識させます。これが
バレーボールでアタックやサーブの時に、胸椎を使えるかのポイントになります。
④
次に胸椎を伸展するストレッチも導入しましょう。
胸椎は伸展することで大きな回旋能力が生れるのです。
このような胸椎回旋と伸展することを意識したトレーニングを普段から
行い、胸椎の可動性を確保することがバレーボールでの肩の痛みを予防することになります。
バレーボールでは空中での動作が多いスポーツです。脚で踏ん張ることが出来ないだけに
正しいフォームで行うことが出来ないと、肩、腰を痛めることになります。
特にバレーボールでは肩、腰を痛めることが少なくありません。正しい胸椎の使い方を覚えて
競技を練習しましょう。
お子様がバレーボール競技での肩、腰の痛みでお悩みの親御様気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島