
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
9月、10月はスポーツの秋。
様々な競技が行われています。世界陸上も終わりました。
最近思うのは、100mを本気で世界を狙うには
個人レベルでのトレーニングでは限界です。
様々な分野で日本にもトップのトレーナーや動作解析の専門家がいます。
オールジャパンで取り組まないと今後難しい時代になりそうです。
陸上も世界的に見れば、科学的な検証をもとに様々なトレーニングや練習を
小さい時から行う必要がありそうです。
今日はラグビー、サッカーでの速く走るトレーニングについてです。
最近ではサッカー、ラグビーなどはプロ化に伴い様々なコーチを海外から呼び
練習を行い、選手の個人個人のスキルが向上しております。
サッカーやラグビーではまず0~10mの距離間でのスピードを向上することが大切です。
その為にはスタートの動きがとても大切です。
スタートで出遅れては現在ではなかなか相手においくつ事は簡単ではありません。
その為、毎回同じ姿勢で動く練習をお薦めします。
①②スリーポイントスタートの姿勢
よくアメフトではこのスリーポイントスタートを練習しています。
しかし、他の競技でもこのスリーポイントスタートをお薦めします。
それは、手が地面をついて瞬間に膝、足首の姿勢が正しい位置にあるかが問題です。
写真①では横からの写真ですが膝がつま先よりも少し前方にあります。
この位置で地面を押すことでより地面の反力を貰えるようになります。
地面反力を貰うためには、この足首の位置、膝の位置がとても大切になります。
今日も海外の選手のオンライントレーニングでこの話をさせて頂きました。
どうしても速く走ろうとすると、脚を上方にあげようとする選手が少なくありません。
脚をあげることが大切ですがあげる方向が上ではなく前方向にあげることで
より股関節を伸展状態に近づけます。股関節を伸展しようとする意識が薄くなると
どうしても骨盤が後傾になり足が上にあがり斜め後方を押すことが出来にくくなります。
その為最初のスタートが遅れることになるのです。
スタートを毎回送れずに動くには体重をいかに前脚にかけることが出来るか、
後方の足を使うことを普段からおこなっていると前脚には体重がのらず脚をあげることで
進もうとします。しかし、これでは重力に抵抗しながら毎回走ることになり速く毎回走り続けることが
難しいのです。
サッカー、ラグビーではスプリント専門のトレーナーが代表クラスでは帯同するケースも
少なくありません。
これは世界的にスプリントが科学的に解明され、動きのメカニズムが解明されている為
サッカーやラグビー経験者ではないトレーナーが実際指導しているケースも少なくありません。
今後、スプリントはどんどん加速していきます。
その為動作を正確に覚えて走ることが今後競技スポーツでは求められます。
小学生で足が速いからそのまま中学、高校で速いかどうかは別です。
科学的なトレーニングと動作のメカニズムを理解して動くことが
毎回、同じ速度でスプリントを可能にします。
是非、サッカー、ラグビーでスリーポイントスタートを練習して足首や膝の角度と姿勢を
覚えましょう!!
コーチ兼トレーナー野島