奈良市 ジュニアトレーニングジム、今日はジュニア期の水泳選手のトレーニングについてです。
水泳選手特に、中学生くらいになると今まで記録が順調に伸びてきたのに、
停滞するケースが少なくありません。
特に、競泳では、本当の勝負は中学生よりもその後の高校生からになります。
しかし、中学生で泳ぎすぎと言われるオーバーワークで関節が硬くなる時期と
成長期がぶつかり記録の停滞で水泳を辞める選手も少なくありません。
これは子供の成長期にあまりにもオーバーワークになり過ぎていることが原因です。
欧米では中学生でもせいぜい週3回程度しか泳ぐことはしません。
成長期にはもっと身体の使い方や体幹を強化することでその後の選手としての
成長に大きく影響することがあるからです。
ジュニア期の競技でなかなか記録が伸びない原因は、練習の頻度や身体の使い方を
この時期に習得することがとても大切になります。
高校でインターハイに出場して尚現在も活躍するアスリートは、中学生で
過度な練習を避ける傾向にあります。これはまず
①成長期に伴う身体の使い方が小学生と中学生では変化する大きな時期
②成長に伴い骨が少しづつ硬くなり小学生のような柔軟性が無くなる時期
この2つが重なるのが中学生の3年間と言えます。逆にこの時期を
怪我なく記録を伸ばすには、身体の変化をしっかりと意識した練習、トレーニングが必と言えます。
当クラブでもこの時期にオーバーワークにならず、成長に伴う身体の使い方を覚えることで
高校生で3年間すべてインターハイ出場をしている選手は様々な競技で少なくありません。
では小学生までは記録が伸びていたのに、中学生で停滞や記録が下がる大きな原因であるのは
成長期のトレーニングなどに大きな原因があります。
中学生では男女ともに身長、骨格が大人に近づきます。その為、まず自分の身体の可動性を
確認する必要があります。
この可動性を確認して小学生と違ってきている場合は要注意になります。
また急激に身長が伸びた選手も要注意です。しかし、ここで焦って練習量を増加させるのは
NGになります。これでほとんどの選手は壊れていきます。
この時期はまず可動性を確実に戻すことと、身長が急激に伸びた場合はそれに適して
身体の使い方を時間をかけて覚えましょう。水泳は最近ではかなり長い間泳ぐ選手が
増加しています。
20年前はほとんどが20代前半で引退していましたが、最近では20代後半でも第一線で泳いでいる
選手が多いのです。
その為標準をあまり身近におかないことです。これは他の競技にも言えます。
高校、大学などを見据えるならまずはじっくり身体をつくり成長期に適応した
身体の使い方を覚えましょう。
中学生では筋力もすこしづつ大人に近づきますが、この時期には筋トレで大きな負荷がまだ必要ありません。
どちらかというと陸上で今まで使ったいない下半身などのトレーニングでしっかりとした股関節を作ることが
大切です。小学生の時には脚自体が長くない為、あまりわかりにくいのですが下半身の特に股関節の運動動作が
水泳ではとても重要です。この関節の動きが硬くなることで他の関節、特に、膝、腰で動くことで
競技レベルはあがりません。本来使う関節ではないからです。
この股関節を正しく使う為にも、呼吸法、体幹を小学生以上に強化して強い身体を深層から鍛えることが必要になります。
競技選手とくに個人競技の場合、どうしても練習時間を伸ばしがちです。
しかし、記録が停滞してくると更に練習日や練習量を増加してなんとかしようとする傾向が
あります。実際、そのケースでその後記録を更新していく選手を見たことがありません。
それは成長期に大きなストレスをかけることが本来ではなく身体の使い方を正しく覚えることに
時間を使う選手がその後全国区の選手に大きく成長しているのを今間で沢山当クラブでも
みてきました。
水泳で記録で停滞したり、低下してきたら一旦身体の使い方を確認して、
正しいその時期に適したトレーニングや身体の使い方で泳ぐことをお薦めします。
コーチ兼トレーナー野島