奈良市のジュニアトレーニングジムのasukaトレーニングクラブ
今日は50m走を速く走るためのトレーニング!!
50m走はこの春くらいに小中学生では学校で測定を行うことが多い。
この50m走は実際やはり競技では本当は球技系なら30mくらいでいいと思いますが
50m走は一つの競技レベルのスピードの目安になります。
小学3年生 8秒5~9秒後半
4年生 8秒~9秒前半
5年生 7秒後半~8秒5
6年生 7秒8~8秒前半
中学1年 7秒5~8秒2,3
2年 7秒3~8秒1,2
3年で 6秒後半~7秒後半まで
このあたりが当クラブに来られた時の最初の平均的な数字になります。
50m走を速くするには、まず大きく段階があります。
まず、身体の揺れを減少させる。
脚の回転を身体の前で行う。腕を力を抜いて振り切る。
足裏が地面を平行になりつづける。踵がつかないで走る。
このようなことが大まかな動きになりますが、
速く走るには、練習するコツがあります。
当クラブでは3カ月程度でおおよそ0,5~1秒程度速くなるお子様がほとんどです。
これは走る動作を知らないだけで走る動作を覚えることである程度までは
速く走ることが出来ます。
特に小学生や中学生はこの伸び率が高いのです。
走るにはまず地面を足の裏で斜め後方を押す感覚が必要になります。
しかし、多くのお子さまは足で地面を後方に蹴るような動作になります。これでは
地面をかくような動作の為、地面反力を貰うことが出来ずにいくら練習しても
なかなか速く走ることは出来ません。
ここでほとんどのお子様はあきらめてしまうのです。
しかし、私が担当している子供さんで
小学校4年生でこの2024年4月の測定で今回8秒6
3年生の時は同じ4月で9秒5でした。
ほとんど1秒近く速くなっています。
現在トレーニングで4カ月おこなっています。
他にも50mが小学校5年生で7秒9が6年生で7秒01に
これもおおよそ1秒近く速くなっています。
まずトレーニングとして行うのは
地面を押すタイミングと方法をしっかり学習することになります、
地面を押すには足裏が地面と平行になる必要があります。
①地面を押すウォールドリル風景
写真①では地面を押すトレーニング、この時は斜め方向を向いての練習ですが
地面と足裏に注目してください。足裏が床と平行になっているのがわかります。
このようにどのような場面でも足裏が地面と平行であることがまず基本的な動作になります。
しかし、多くのお子さまがこのウオールドリルを行うと足裏が地面ではなく、つま先が地面の方を向いている
お子様が多いのです。これでは走る時に足首が背屈、底屈を繰り返すことで大きな動作のロスになり、
先程のように地面をかくような動作に結果なることに。
②ヒップロック ③ウォールドリル
写真②③は本来は足裏で地面を押すトレーニングになります。この動作では足裏にやはり
注目してほしいのです。得に浮いている足の方を。どちらも、足裏が地面とおおよそ平行になっています。
この平行であることで強く速く地面を押すことにつながるのです。
④地面を接地する足裏
写真④では足裏は地面を平行になっています。
このようにどんな体勢で走っても地面と足裏の位置関係は平行になることが大切です。
但しスタートの時は姿勢が低くなる為足裏は少しつま先が下がり気味になりますが
これは姿勢が④とは違い斜め方向になるため、問題ありません。
⑤地面と足裏の位置
写真⑤ではスタートの時は身体が前傾している為に足裏も当然前傾した姿勢で動きます。
しかし、この時足裏が地面と平行で移動するには膝が前方に移動するのであって、地面をかくような動作を
行なうと膝が身体の下を向き脚は身体の後方を回転することになります。
これを防ぐ為にも足裏の位置がどこにあるかがとても大切になります。
このように走る動作トレーニングを行なうことで、動きはどんどん良くなり脚が自然と前に出ることになります。
50m走だけではありませんが、50m走を速く走ることはそれほど難しいことではありません。
正しい動作を身につけることで誰でも速く走れることになります。
是非、速く走る為のトレーニングをお薦めします。
トレーナー兼コーチ野島