奈良市 ラグビーでの競技力向上トレーニングのジム asukaトレーニングクラブ。
今日はラグビーでのステップ上達方法についてです。
W杯は色んな意味で面白かった。
特に最近の選手の様々なスキル、パス、ラン、ステップ、キックなど。
今日はこの中で多くの選手が行っているステップになります。
ステップは大きく
①サイドステップ
②グースステップ
の2つに最近は分類されます。グースステップは一度ギャロップという脚を空中で入れ替える動作を
おこないます。
それほど難しくはありませんが、タイミングとギャロップ動作が遅れるとほとんど相手に詰められるので
何も出来なくなるので、スピードの距離感がとても大切になります。
サイドステップは行い方は簡単ですが、これが全ての基礎になります。
特に、グースでも基本ギャロップからサイドステップを行ないます。ですので基本は全て
サイドステップの切れ味がグースにも大きく影響します。
ここで多くの小学生、中学生が間違いやすいのは
脚だけでステップをしているということです。
しかしこれではなかなか相手を抜くことは出来ません。
今回W杯で南アフリカのコルビというウイングの選手がいたのをご存じでしょうか。
凄いスピードで走り、高速のステップで相手を抜き去ります。
このステップをよく見てほしいのです。
ステップを行う際に
①脚だけのステップ
写真①のように上半身が完全に前方向をみいています。
しかし、これでは切り返すステップを行うことが出来ません。
ステップの際の時は切り返すわけですから体重が右から左に移動します。
しかし、右足に体重がのらないケースではステップ動作も中途半端になり
ステップの速度、方向ともあまり充分とはいない形になります。これでは相手につかまる形になるのです。
②体重ののせたステップ ③方向転換の動作
写真②→③ではステップの時に体重が一度右足にのります。このとき重要になるのは
右胸です。胸部が完全に横方向を向いています。これは胸椎の回旋がはいり身体が回旋しているのです。
この時体重は右の脚・臀部にのり内旋した状態で大きな力が臀部と大腿部に力がかかっています。
ここから右脚を内旋しながら地面を押すことで大きな反発が地面が伝わり斜め左方向に移動していきます。
これが本来のステップになります。
ここには動作のルールが2つ存在しています。
このルールを覚えることで誰でもFWでもBKでも切れ味鋭いステップを行うことが出来ます。
実際南米のチームや南半球の選手は大きな身体でもステップで相手を抜いています。
これは動作ルールをしっかり理解した上でのステップだと言えます。
①ステップの時に胸椎が回旋すること 、そのことでより股関節の内旋動作をしやすくなります。
②地面を押すときに、脛骨の上に身体がくるように押す、これは特に母指球よりも外側の人差し指と中指あたりで
地面を押す。この位置で押すことでより地面を押すことが出来ます、母指球で押そうととすると足裏の外側が離れると
足首の怪我などにつながるので少し外側で踏むことで母指球に体重がのります。
この2点を踏まえてステップを行ないます。
特に小学生などでは中学年程度から行いましょう。あまり早期からステップを行うと
筋力などがあまりにも不十分であることと、身体の強さがないと、ステップ動作で膝を痛めることが
少なくありません。
お薦めは3年生~4年生あたりからスクワットやランジといった基礎的な股関節を屈曲する練習を
行なってからがお薦めです。
ステップは今はFWの選手でも必要な時代です。
その為、しっかりと動作のルールを覚えて練習を繰り返し、基礎が出来ると
様々なステップにつながります。
ただ真似をするのではなく、その動きが出来る身体づくりと動作ルールを覚えましょう。
コーチ兼トレーナー野島
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