奈良市ジュニアトレーニングジムのasukaジュニアアカデミー。
今日は足裏の意識についてです。
足裏はほとんどのお子様が意識しないポイントです。
しかし、世界のトップ選手はどうでしょうか。
野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、テニス、陸上など
足裏の意識にとても敏感になっています。
足裏は地面を押さえる唯一の身体の接地部分です。
この部分への意識が弱いことは足首、膝、腰などへの影響は少なくありません。
図1
足裏は大きく、母指球、小指球、踵の3つからなります。
この3点で地面を踏んでいることになります。
足裏にスプリング靭帯と言われる足裏を形成する靭帯がありこの靭帯の脆弱は
扁平足に移行していくことになります。
ただ多くのお子さまはこの3点では2点で地面を踏んでいるケースが多いと思われます。
特に母指球の内側部分と踵の内側で。
その為足の形が
図2
図2のようなO脚やX脚、XO脚のような下腿部の変形していることが
みられます。これは小学生だけでなく未就学児のお子様でも最近は増加しています。
図3アーチの形成
図3のようにアーチが形成されている足裏とそうでない場合では地面を押す感覚は
大きく変化します。また押す位置があまり不明確のまま競技を行うことで足首からまず
形が内側に倒れるような外反する形へと。
写真①
写真①での左脚の足首が内側に倒れているのがわかります。
これは足裏のアーチ形成が不十分なために内側に倒れています。
この状態で走る、ジャンプ動作などを行うことで
足首の捻挫、膝の傷害、シンスプリント、外頸骨などの多くのスポーツ傷害を
誘発することになります。
では、この足裏を意識する為のトレーニング方法と足裏を意識することで
身体の使い方の変化についてです。
まず
②③足裏のトレーニング
足裏を強化する為には母指球よりもむしろ小指球と言われる小指の下方部分の意識が
重要です。
これは筋トレでも言えることでなのですが、
小指球側への意識がしっかりあることで臀部やハムなどの股関節を意識して
おこなうことができます。しかし母指球側への意識しかないと脚の大腿部前面に大きな負担が
かかり強度の高いトレーニングをおこなうことでできにくくなります。
これは股関節の内旋と言われる動作を行うにはこの小指球への意識がないと出来にくい為です。
その為、足裏の小指球への意識が高まることで、足裏のアーチ形成が正しい位置に訂正され
股関節の内旋動作がスムーズになります。
写真②③では小指球への意識を高めることで股関節の内旋動作を正常に行うことが出来ています。
その為、写真では不安定な立ち方をしていると思われますが、この状態でもしっかりと
立つことが出来ます。
④⑤片足でのブルガリアンスクワット動作
写真④⑤では片足で支えながらスクワット動作を行ないます。
しかし、この時も足裏の小指球への意識を高めないと身体は内方に倒れてしまうことになります。
片足ではどうしても身体は内側に倒れようとします。
これは外側はもともと脚の筋力自体が大きな筋があまりない為、
内側には強い筋肉があることで内側に倒れて支えようとします。
しかし、これは怪我を誘発することになりえます。
このトレーニングではその状態が顕著に現れます。
母指球への意識も重要です、踵の意識も重要です。しかし、小指球は
どうしても身体のしくみ的に使われにくい部分となります。その為少し自分で強い意識を
持つことは重要です。
また小指球への意識を高めることが足裏で地面を強く押すことにつながります。
しいては地面からの反発をもらえ動きが速くなり、競技力に影響していきます。
是非、お子さまへ小指球の意識をお薦めします。
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トレーナー兼コーチ野島