ジュニアトレーニングで、短距離で100mのタイムを向上するには
体幹の使い方がとても重要になります。特に今日は腸腰筋に使い方にフォーカスを
あてたいと思います。
ジュニアでのトレーニングで重要になるのは、どちらかというと筋力ではなく、
身体の使い方です。特に体幹力が重要になります。
100mを速く走るには身体の使い方で速くなります。
身体を引き延ばす力が鍵です。
身体は多くの関節で構成されています。特に脊柱部分はもともとが湾曲した形になっています。
この湾曲のS字カーブが強まると身体の体幹の機能は低下します。
それは、身体には常に重力がかかります。その重力に対応しないと現実的には
身体を上方に持ち上げることが出来なくなります
①身体を引き延ばす走り方
写真①では、身体を引き延ばす走り方です。
しかし、この身体を伸ばすことがなかなかジュニア選手では出来ずに
身体が曲がったままスタートする選手が少なくありません。
これは普段のトレーニングや練習で胸椎、股関節を完全に伸展することが無い為に
身体を引き延ばす動作が苦手になっています。
②③ 体幹で身体を引き延ばすトレーニング
写真②③では体幹を意識して腕と脚を地面につけずに伸ばすトレーニングです。
このトレーニングでは身体を引き延ばすために体幹の力を意識しています。
特に腸腰筋を。
腸腰筋は太ももを曲げる作用がありますが、この筋の伸長度合いがいいことで
身体を引き延ばすことが出来ます。逆にこの関節が硬いと股関節が曲がった状態に
なります。
確かに走り出す時には股関節が膝は曲がりながら進んでいきます。しかし、これは
伸ばそうとする意識で地面からの反発をもらって動くための結果的な動作で
本来の意味では身体を伸ばすことが大前提になります。
100mを速く走るには身体を伸ばそうとする意識がとても重要です。
特に、腸腰筋は股関節を曲げる機能ですが、伸ばそうとするればするほど伸張反射で
収縮しようとします。
是非速く走りたいと御思いの親御様、身体を引き延ばすトレーニングをお薦めします。
asuka-sports.com
asuka-shinkuy@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島