今日はジュニア競技力向上シリーズのラグビーのステップ動作に
ついてです。
ラグビーでは、ステップで相手をかわす動作は必然的に必要なスキルです。
特に、現代ラグビーではBKの選手だけでなく、FWの選手もステップ動作を
できることは必要な時代になっています。
現代ラグビーは現在のトップリーグでもFWの選手もBKのライン参加することが
多く、昔みたいに前に突進するだけでは通用しない時代です。
BKと同じようなステップ動作やパススキルが求められ、出来るだけグラウンドでは
立った状態でプレーしています。
その為ボールを常に動かすことが要求されます。その為には前に進む
スキルとして足の速さ、ステップ、パススキルなどは必然的に必要になります。
当クラブでもラグビー選手を多くトレーニングしていますが
ステップ動作は相手を抜くだけでなく、パスなどの際にも重要ですので
トレーニングとして多く導入しております。
①ステップ動作
ステップを踏む際には一旦股関節を内旋する必要がります。内旋することで地面を
強く踏んで逆方向に進むことが出来ます。この写真①では右股関節が内旋して左側に移動します。
この動作を行うには、本来は股関節の可動性が重要になります。現代社会では、股関節が硬いお子様が
少なくありません。
このステップ動作を股関節が硬く動きが悪いと膝で行うことになります。しかし、本来膝で行うとステップ動作は
出来ているようにみえます。しかし、膝で行うステップ動作では、ステップの動作としては
正しくありません。本来膝は大きな可動性が無い為に、左右の移動するスピードは落ち又、怪我を誘発
することになります。
この膝ステップを行う選手が最近では多く、ジュニア期の子供さんに膝の靭帯損傷が増加しています。
また、膝でのステップでは、競技レベルとしてとても危険な状態になります。
股関節の内旋動作は普段あまり意識しません、しかし、股関節を内旋する動作を
練習することでスムーズにステップ動作を行うことが出来ます。
②③ ワニ動作
写真②③は股関節を内旋するトレーニングです。
股関節を正しく内旋することで、その筋のバウンディング動作で前方に進む
ことが出来ます。股関節の切り返し動作を行うことでステップの時にも内旋した状態から
つぎの動作にスムーズに動くことが可能になります。
④内旋トレーニング
写真④では実際に立位の場合でのトレーニングです。
メディシンボールを後方に引く瞬間に股関節を内旋していきます。
その後写真⑤で股関節を解放していきます。
⑤股関節内旋トレーニング
このトレーニングでは実際の負荷がメディシンボール出かかる為に
試合でのステップワークと同じ状態をつくることが出来ます。
中学生以上ではメディシンボールでのトレーニングは可能です。
小学生はラグビーボールでの練習をお薦めします。
このトレーニングがスムーズに行うことで実際のステップの時に
股関節を正しく使い理にかなった身体の使い方が可能になります。
ステップ動作を正しく練習することで自身の競技パフォーマンスの引き出しは
多くなります。しかし、間違った動作は膝の怪我などの原因になります。
是非、正しく股関節を使ったステップを行いましょう!!
トレーナー兼コーチ 野島
asuka-sports.com
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