前回のクロスステップの実技から今日はご説明していきます。
そしていかに速く動くには体重を移動するコツを覚えることが重要です。
今日は、前半はクロスステップの実技で後半は体重移動のお話です。
クロスステップは一気に相手との距離を小さくする、または引き離すことが
できる移動手段です。
①クロスステップの壁でのトレーニング
写真①では斜め45度になり壁を手で押しながら体重をかけています。
この際に重要なのは、いかに体重を前脚側に乗せるかです。
のせた体重を一気に今度はこの体勢のまま脚を入れ替えます。
②脚を入れ替え
この入れ替えの時に重要になるのはしっかりと臀部を一旦止めるということです、
遊脚側の臀部は本来は落ちようとします。しかし、この状態を止めることが出来ないと
空中で脚を交差することは出来ません。脚が空中で交差することで素早く
移動することが出来ます。基本は後ろ脚が前方につく前に前足をあげることが
重要です。
写真①②ではその為の脚の入れ替えをわかりやすくするためのトレーニングです。
是非、壁で脚の入れ替えを練習しましょう。
体重移動を速くするには!
速く移動するには、体重移動をどれだけスムーズに行うかが重要です。
特に1m~10mまでの素早く動くには、体重移動がスムーズに行えることが
速さに直結します。
③頭をさげてのスタート
静止した状態から動きだす際には、本来は出来るだけ姿勢を低くする方が
最初の動き出しは速くなります。これには2つ意味があります。
1つ目は頭の重さです。頭は3~5kgあると言われています。
身体の中でも最も上にある部分です。この頭が身体の後方にあると走る時には
ブレーキ動作になります。しかし、速く移動するにはこの頭をどれだけ自分のつま先より
前方にあるかで勝手に身体を前に進もうとします。
これは頭が前にいくことで身体の重心位置が前方に移動するからです。
この理論を活かすことがまずは重要です。
2つ目は、背中~お尻までの姿勢です。写真①では頭からお尻までが一直線上に
あります。しかし、この脊柱のラインが骨盤までが曲がっていると自分の重心は後方に置いたまま
走っていることになります。これでは、速く走る為の様々な筋肉を、活動出来なくなります。
速く走るには、体幹部分のコアコントロールの筋群と臀部、ハムスト、背筋などが
連動して速く走ることが出来ます。それがすべて脊柱が丸くなることで、全てのコントロールを
出来にくくなります。
姿勢を維持するには脊柱からの指令がとても重要です、そのコントロール筋群は
ほとんどが、体幹にあります。この部分を正常かするには、脊柱をニュートラルな状態で
維持することが鍵になります。
④⑤脊柱のラインが整っている選手
写真④⑤では走る時の姿勢を注視してほしいと思います。
脊柱のラインが真っすぐの状態で走っています。
スタートや走る時の姿勢が。体重移動の時に、いかに速く体重を
移動させれるかは、姿勢からの制御にかかっいます。姿勢が崩れなく走ることが出来れば
スタートや走りだしのスピードをコントロールすことが出来ます。
速く走るには、正しい体重移動できることが必要です。
脚が前に前に移動するには、特に最初のスタートの5mくらいまでは
体重をいかにうまく移動させれるかが鍵になります。移動をスムーズに出来れば
加速していくことが出来、加速期からは脚を前方に出し、自分の体重を真下に押すイメージが
重要です。
球技系スポーツでは、100mを走り切るというよりは5m、10mをいかに
全力で走ることが求められます。短い距離を走るには体重をいかにうまく移動させ、
自分重心位置を常に地面に向かい鉛直方向にむけるかが大切です。
是非、球技系スポーツで速く走りたい、動きたいとお思いの親御様、気軽にお問い合わせください。
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asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島