グロインペイン症候群とは小学生~高校生の男子のスポーツ選手に
多い障害。
痛みが股関節周辺に特定的にあり、痛むが強くなると
しゃがむことも難しくなります。
好発年齢は10歳~15歳。
鼠径部の付け根付近に痛みが存在します。
競技ではサッカー、野球、テニス、陸上と様々で特にサッカー選手に多いのが特徴です。
原因は不明と言われ病院でもなかなか治療する方法が難しいと言われています。
図① ↑ ↑ ↑
鼠径部とは骨盤の中央部かけて左右にかけて痛みが好発します。
しかし、今まで多くのグロインペイン症候群の方をトレーニングさせて頂き
共通する動作が存在すると感じます。
それは、体幹部分の使い方がうまく作動していないことが明らかに感じます。
特に上半身の肩関節、胸椎と股関節の連動がうまく作動していません。
この動作を正しい状態に戻すことでグロインペイン症候群は改善出来るのです。
正しい身体の使い方でグロインペイン症候群の症状を無くします。
正しい身体の使い方で重要になるのは、上半身と下半身をうまく連動することです。
特に肩、股関節は連動することが重要です。
①サッカーでのキック動作
グロインペイン症候群はサッカーに特別多いという訳ではないのですが、
サッカー選手にみられる現象として上半身と下半身を正しく使っているかどうかに
なります。
サッカー選手で特に小学生からサッカーを始めたお子様でそれ以外の競技をしていない
場合上半身はほとんど使わない状態でキックをする選手が少なくありません。
他のスポーツと異なるのは、特定の部分だけを使う競技が少ない為だと言えます。
野球、ラグビー、剣道、テニスなどは上半身と下半身の両方を使う必要があります。
しかしサッカーは基本脚しか使わないというイメージで競技を行い、又
フットサルを小さいときから行うことで、スペースが狭いだけに足のスキルだけで
行うことが少なくありません。
本来はサッカーも上半身は下半身と同じくらい使ってキックやドリブルなどを
行う必要があります。
②相手とのコンタクトで上半身を使う方法
写真②ではコンタクトプレーでの上半身の使い方です。
相手とのコンタクト時には、自分の上半身をうまく回旋して相手を抜き去ります。
写真②では相手に押されている場面でも右肩をうまく前方に回旋して相手の
前に出ます。
この時に右の肩を前方に回旋んすることは右の股関節も同時に回旋します。
動作は上半身を優先することで下半身をうまく連動することが出来ます。
③ キック動作
写真③では左側はキック動作の為の身体の使い方の練習です。
左右の腕を大きく挙げて特に左の胸を伸ばし、右の股関節が伸びやすい状況を作っています。
これが写真の右端のような形になります。左胸が伸び、右股関節が伸びています。
キックやディフェンスでのコンタクト、ドリブルすべてが本来は上半身から誘導することで
下半身も正しく動きだします。
ですから走るときに腕を振ることを意識するように言われることが多いのです。
グロインペイン症候群は正しい身体の使い方を覚えることで痛みはなくなります。
当クラブでも多くの選手が身体の使い方を覚えることで痛みがなくなり
又競技に復帰しております。
グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)でお悩みの親御様
気軽にお問い合わせください。
asuka-sports.com
asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島