奈良市 スポーツ傷害専門トレーニングジムのasukaトレーニングクラブ。
スポーツの現場では様々なスポ―ツ傷害に遭遇することも少なくありません。
しかし、スポーツ傷害を治療で治すことは一時的なことです。
その為、根本からの身体の使い方やトレーニングが本来は必要になります。
私は、ラグビー、バレーボール、ハンドボール、サッカー、などで肩の脱臼又は亜脱臼の選手のトレーニングに
関わっております。その中で、とても重要になるのは競技復帰についてどのような復帰プランを計画するかです。
一般的な肩のトレーニングってほとんどが、肩のインナーマッスルを細いチューブで肩の内旋、外旋動作を行い
リハビリを行います。しかし、この内外旋トレーニングは本来アウターマッスルを意識しないで行う為、とても難易度が高いため
なかなか実践しても肩のインナーマッスル強化につながりにくいのが現状です。
肩関節は胸骨、鎖骨、肋骨、上腕骨などが複合的に動く為、関節のインナーを部分的に鍛えることが難しいと言えるでしょう。
また肩関節は構造上、肋骨の上を浮いている骨の為、安定させるのがとても難しい関節になります。

図① 肩甲骨の位置
肩甲骨を安定するには現実的には挙上をすることが一番肩関節のストレスになります。
その為、肩甲骨の位置が下制することが出来ないと肩関節は再脱臼するリスクがあります。
私も専門学校時代、3回脱臼をしている方もおられました。
その為、脱臼が癖になり習慣性、反復性の脱臼に移行すると寝返りでも抜けることになります。
ではどのように肩を強化しれ競技復帰に耐えれる関節に戻すのか。
まず
①肩だけでなく、胸郭を鍛える
②肩甲骨を支える筋を強化する
⓷ゼロポジションを覚える
この3つが重要になります。
肩の関節は腕が下がっている普段でもストレスがかかっています。
猫背、巻き型など、普段の生活でそのような姿勢になっていると自然に肩を支えている筋は脆弱になるのです。
まず肩甲骨だけでなく、胸郭自体をトレーニングしていく必要があります。
②の肩甲骨を支える筋では、前鋸筋と呼ばれる筋がとても大切です、よくローテターカフだけを
鍛えようとする傾向がありますが実際は前鋸筋が正しく活動しないとなかなか肩関節を安定してトレーニングを
行うことが難しいでしょう。
最後にゼロポジションと呼ばれるトレーニング。




①~④ ターキッシュゲットアップ
写真①~④ではターキッシュゲットアップと呼ばれるトレーニングになります。
このトレーニングでは、腕を伸ばすというよりも肩甲骨を胸郭で支えることを常に意識して
寝た仰向けから立位までを行うトレーニングになります。
この写真では何ももっていませんが、自分のシューズの裏を拳で支えて行うことでより肩甲骨を安定させる
ゼロポジションの姿位を意識することになります。実際に肩甲骨に一番負担のかからないポジョションと言われています。
このように肩を動かすというよりも肩を含めた様々な胸郭全体を連動して動かすことが出来ないと
実際の競技では複合的な動きが要求されます。
是非、肩の脱臼からの予防には胸郭を含めたトレーニングプランをお薦めします。
トレーナー兼コーチ野島



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