奈良市ジュニアトレーニングジムのasukaトレーニングクラブ。
サッカー、ラグビー、バスケットボールで速く走る為の身体の使い方についてです。
球技では速く走ることは世界的に見ても更に高速化が求められています。
フィジカルとスピードこれは今後世界的なレベルだけでなく、
高校、大学でもその流れはますます加速していきます。
この原因がスピードがあがる為のトレーニング方法が陸上だけでなく
様々な競技で行われているということが大きな原因です。ただダッシュを何百階も繰り返すだけでなく、
科学的な根拠、運動動作メカニズムの点からも解明されていることが大きいのです。
では、速く走る、それも5mをいかに速く走るか。
そのカギは、まず
①腕のスイング動作
②踵の位置
③体幹の位置
この3つがポイントになります。
速く走る、それも5mを速く走る為には、まずボールを持つ競技、ボールを持たない競技となりますが
腕のスイングが親指が自分の骨盤をタッチするイメージが必要です。
これは腕の振りが回内しながら、肘は後方に移動します。
①腕は回内しながらのスタート
腕を振る時に手のひらが斜め方向の上を向いているでしょうか。
これは腕の振りの現象ではなく、身体のメカニズムにあります。
腕はそもままスイングすると手のひらがうえを向かないままスイングすることになります。それでは、
身体が前方には倒れません。しかし、写真①のように手のひらがうえを向くことだ
自然と身体は前傾を取りやすくなります。
この姿勢を保持するこがまずスタートの時のポイントです。
よく腕を速く振る、肘をあげて振る? これでも間違いではありませんが
しかし、ただ腕を速く振っても前傾出来ないとスタートは速くならないのです。
腕は回内しながら肘を後方に移動することで前傾姿勢をよりとりやすくなります。
②踵の重要性
踵が自分の身体のどの部分にくるのか、これは一つの指標となります。
当クラブでも多くの小学生、中学生が走るトレーニングをおこなっておりますが、
この踵の位置は徹底的に指導しております。
②踵の位置 ③踵の位置
写真②③は同じようなウォールドリルと言われる脚の使い方のトレーニング風景になります。
写真②では踵はおおよそ臀部の下方にあります。
しかし、③では踵は太ももの真ん中の下方にあります。
その為膝が③では少し下を向いています。しかし②では膝は前方を向いています。
この踵の位置が身体の真下、臀部よりも前方に行きすぎ、又は後方に行きすぎてしまうと
地面を押すときに、鉛直方向に地面を押すことが出来ません。結果脚の回転速度があがらなくなるのです。
これは脚の回転が瞬時に向上しない現象をなり、5mを速く走ることは難しいのです。
④踵の位置トレーニング
写真④では
踵の位置を臀部の下に置くトレーニング。
この時、腕はプレートや棒などで腕のスイングを行わないようにして
脚の位置だけを練習します。この時に、正しく踵が臀部の下にあると地面を押した時に
踵はほとんどつかないのです。
走るときに基本踵はつきません。踵が着くということは体重が後方にややあることになり、
脚の回転を速くするには適していません。
速く走るには地面をより足裏の真ん中よりやや前方に位置していることが大切です。
この④ではその練習をおこなっています。
これを更に進化すると
⑤片足でジャンプトレーニング
写真⑤ではこの後、片足だけジャンプを行ない、踵を臀部に近づけます。
このトレーニングでは踵の位置をどの部分にあるかがとても大切です。
踵が臀部の下にあることで膝を上方に引き上げることが出来ます。
このようなトレーニングを行なうことで走る時のイメージとしてどの部分に踵があるかを意識することで、
脚の位置を正確に位置することになるのです。
この踵の位置がほとんどの選手はずれているのです。どの位置にあるかを意識することが出来れば
反復を行ない、踵の位置、腕のスイングをまずは修正していきましょう。
これだけでも5mはかなり速くなります。
速く走るためには、一定の動作ルールが現在は存在します。ルールを正しく行うことで
より速く走ることになります。練習量も確かにある程度は必要ですが、それよりも
動作ルールを正確に練習することで、5mは誰でも速く走ることになるのです。
是非、速く走る為のトレーニング実践してみてください。
トレーナー兼コーチ野島