スポーツ傷害からの競技復帰について。
競技で特に多いのがサッカーでみられるグロインペイン症候群。
小学生高学年~高校生くらいまで幅広く、おきるスポーツ傷害です。バレーボール、バスケットボール、陸上選手にも
みられることはあります。
特にサッカー選手は多いと思います。
それには大きく2つの理由があります。
まず、1つ目はサッカーの競技の特性です。どうしてもサッカーの場合、脚だけに頼りすぎることに
なり、上半身をうまく使うことが出来ないのが現在の小学生の現状です。ほとんど腕を使わないというより
脚だけでプレーをする選手が多い。これは日本ではフットサルを行う子供が多く、コートが小さく特に
脚だけで試合なども可能なため、上半身を使うことが少なくなります。
次に現在の子供さんが股関節が硬く、また胸椎も固い、足首も固いなど。
関節が硬くほとんどの動作を腰などで代償する傾向にあります。
この2つが大きく関与します。他の競技では上半身と下半身が連動する動作が
多い為になりにくいと思われます。
グロインペイン症候群は股関節の前面の鼠経靭帯部分の痛みがあります。
症状にもよりますが、複数個所が痛むケースも多く、しゃがむ、走る動作で
痛み増します。その為サッカーなどの競技を一時中断せざるをえません。
しかし、この原因は現在不明点が多く、なかなか治療などの方向性が明確ではないみたいです。
ほとんどの病院では痛み止めの薬を処方することとなります。後は安静にと。
しかし、その後安静にしても競技を行うとまた再発するのです。
ではどのようにして改善するのか、当クラブでは専門のプログラムを用意しております。
これは、今迄多くのグロインペイン症候群を改善してきた経験からのトレーニングプログラムになります。
今日はどのような形でグロインペイン症候群からの競技復帰に導くかのトレーニングを
ご紹介していきたいと思います。
まず、グロインペイン症候群で改善してきたいのは、関節をスムーズに動かす体幹部分への
コントロール部分の活性化です。
まず、上半身と下半身をうまく正しく連動できるからだをつくりましょう。
本来は上半身と下半身は連動して動いています。
①腹部インナーマッスルトレーニング
お腹にあるインナーマッスル特に3つ。腹横筋、腸腰筋、骨盤底筋の3つ。
この3つが活動することで身体の四肢への伝達がかなり違います。しかし、この筋は
なかなか普段は意識しない筋です。写真①では、股関節、膝関節を90,90度曲げています。
この状態で足の筋ではなく腹部インナーマッスルで支える練習をします。
慣れてくると腕を天井方向や頭方向にあげたりしてもお腹で脚を支えることができます。
このような腹部インナーマッスルのトレーニングを行います・
これが出来ることで身体の機能が大きくかわります。
腹部インナーマッスルをこのように仰向きでまずは練習しましょう。出来てくると
段階を踏んで次のステップに進みます。是非、お腹のインナーマッスルはからだのコントロール機能に
なります。この機能が正常になることでグロインペイン症候群での痛みは改善します。
是非、グロインペイン症候群でお悩みの親御様気軽にお問い合わせください。
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asuka-shinkyup@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島