腰椎分離症からの競技復帰について、身体の使い方で症状は無くなります。

今日の投稿は腰椎分離症からの競技復帰についてです。

様々なスポーツ選手が腰椎分離症で来られます。

野球、サッカー、陸上、バレーボール、テニス、体操、フィギュアスケート、剣道など。

特に多いのが10歳~15歳の成長期の選手です。

実際には、腰椎の使い方というより、その上下の関節の胸椎、股関節に大きな問題があります。

 

腰椎分離症は軽度~重度まで段階があります。

軽度は腰の痛みが競技中や競技後にある。

中程度になると、腰の痛みというより、脚のしびれが存在する。

重度になると、痛みが腰、脚のしびれに存在し足指の感覚がすこし

麻痺してきます。

このように段階によって症状もすこし違います。

しかし、痛みやしびれの原因は大きく2つです。

 

①腰の過度な負担による関節の使い方の問題

②呼吸筋が正しく使えていない為の腰椎の腹圧の低下

 

この2点が大きくあげられます。

まずは、腰への負担についてですが、腰は基本反る動作を行うことは出来ますが

苦手です。それは腰を反る時に腹圧と言われる部分が正しく作動しないと腰を支える

部分がないのです。

胸椎は肋骨という大きなかごのようなものでカバーしています。

股関節も左右にしっかりと骨があり守られています。しかし、腰には脊柱以外は内臓や脂肪

、筋しかなく骨が無い為に守る部分がありません。

しかし、それを可能にするのが、腹圧と言われるものになります。

これは②とも連動するのですが、腰の痛みや傷害のある方は、自分で腰を支える

ことが出来にくくなっています。

これは小学生低学年くらいまでは、腰の柔軟性に富み、柔らかいので

腰で身体をそっていても特に痛みなどはありません。

しかしこれが小学生高学年になる骨が成長し柔軟性に富んでいたのが硬く

なっていきます。その時に今までのような形で腰を使う頻度が高いと

実際には腰への負担が大きくなり腰の傷害になりやすくなります。

 

まずは腰を使わないのではなく、腰の周りの筋を活性し強化することから始めます。

特に腰の痛みのある選手は呼吸時に肋骨が浮いていて下方にしまることが出来くくなって

います。

肋骨が浮いていると呼吸時に横隔膜の活動が正常化しないために実際には

動きが鈍化し腰を守る筋群が働くことが出来ません。

その部分へのアプローチトレーニングが重要になります。

 

次に肋骨が下方に下がるようになることと、肩甲骨の動きも重要です。

肩甲骨がしっかりと下方に下がり胸骨が上方を向くことが出来ないと胸椎が曲がった状態に

なります。

そうすることで腰椎はより伸展度合いが高まります。

肩甲骨の動きを正常化するにはまずは下げるイメージが重要です。肩甲骨が下がることで

胸骨が立ち胸椎の動きが正常化していきます。

胸椎の動きが正常化することで身体を反る動作の時に腰への負担が軽減します。

 

最後に股関節です、股関節は身体で一番大きな可動性を持つ関節の一つです。

その為本来は身体を曲げる、反る、などの動作が得意なのです。

しかし、股関節よりも膝を使うことで動作カバーをしていると股関節の可動性が低下します。

 

膝の過度な曲がることは、腰への負担にも繋がります。膝が曲がることは腰も曲がり

背中は猫背気味になります。しっかりと股関節を使うことで正常な動作を行うことが可能です。

 

腰椎分離症は決して治らない疾患ではありません。

私は今まで毎年多くの分離症のお子様とトレーニングをしております。

皆さん、しっかりと症状がなくなり競技を行っておられます。

 

是非、腰椎分離症でお悩みの親御様、選手の方ご相談ください。

asuka-sports.com

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asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

トレーナー兼コーチ 野島

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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