競技トレーニングシリーズです。
今日はアーチェリー編です。
アーチェリーは、上半身の肩甲骨に使い方とそれに付属した筋肉群を
うまく作動させることがアーチェリーでの競技レベルを向上させることに繋がります。
①アーチェリー
アーチェリーでは、下半身を安定させた状態上半身の肩甲骨、肘をつかってドローイングしていきます。
しかし、このドローインの時に腕の力だけで行うと弓は安定しなくなります。
海外選手と日本選手で大きな差はこの肩甲骨の使い方にあります。
海外選手は肩甲骨をうまく使う選手が多く、特に肩甲骨が所謂よく動きます。
肩甲骨は実は様々な方向に動くのです。肩甲骨は肋骨の上に浮いている状態で
位置している為に左右上下回旋など様々な動作に対応出来るようになっています。
①肩甲骨
肩甲骨は、図①のような位置にありこれが上下左右、回旋などを行い、
腕の動きを補助しているのです。
写真②③肩甲骨に動き
写真②③は肩甲骨を外に外転しいるのと内に内転させている状態です。
このような動きを普段のトレーニングで肩甲骨を柔軟性を持たせることが出来ないと
アーチェリーでは、どうしてもドローイングの際の肘の位置がぶれたりすることになります。
④肩甲骨を使うトレーニング
肘を肩とりよりも高い位置にあげることがアーチェリーでは必要になります。
この肘の位置を維持したまま、リリースしていきます。しかし、この時に押し手にも
ドローインと同じ力がかかっています。
肩甲骨が上方にあがると、どうしても自分のいいタイミングでリリースすることは出来ません。
”肩の力を抜く”よく聞く言葉です、しかし、肩のを抜くとは、現実にはなかなか簡単ではありません。
特にアーチェリーでは難しいです。肩の力を抜くには、ある運動動作が必要になります。
それがコア(体幹)の強さです。ドローインする時にどの部分に力が入るか、末端の前腕や上腕で
弓を引くと何回も連続で同じ動作を行うことは難しくなります。小さい筋肉は精密な動作には向きますが、
大きな力を維持するのには向かないのです。
それを可能にするのは体幹の筋です。特に呼吸筋、背部にある筋です。
呼吸筋は身体の末端の小さな筋とは違いとても大きく強靭な筋です。姿勢を維持するには
この筋を強化することが重要です。
また、背部、多裂筋、前鋸筋、僧帽筋中部、下部などの筋も姿勢に大きく関与する筋です。
これらの筋をトレーニングすることでアーチェリーでのドローインがぶれないようになります。
⑤⑥肩甲骨を動かすトレーニング
写真⑤⑥では左肘で地面を押します、そして、右の手でロープを引っ張ります。
ちなみにこのロープは3kgの重さが先についています。
この横向きでの姿勢でトレーニングを行うのは、
立位ではコアを意識することは難しく、横向きで行うことで押しての肩甲骨を意識して
引く動作を行えます。
この時に重要なのはコアから引くというイメージです。このトレーニングでは
腕で数回引くと身体のバランスを崩します。
しかし、コア意識して行うことでこの姿勢を維持したまま行うことが可能になります。
また、この姿勢で引く動作を行うには肩甲骨を下方に下げる意識が必要です。
その下げるには僧帽筋中部、下部、前鋸筋、多裂筋が活性しすることで
できるようになります。
横向きで何回もこの動作が行えると自然と立位でドローインを行う意識に繋がります。
アーチェリーは動作に入るセットアップからドローインに行くまでとリリースするまで
全て肩甲骨を意識することが必要です。
是非、アーチェリーで競技レベルを向上させたいとお思いの方参考にして頂ければと思います。
競技レベルを向上させるトレーニングを行うasukaトレーニング
コーチ兼トレーナー野島
asuka-sports.com
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