腰椎すべり症とは
積み木のような腰部にある椎体部分が
前方に滑ってしまい神経症状を引き起こす状態をいいます。
主に競技選手にも多いですが最近では小児のお子様や高齢者の方にも
発症するケースもあるそうです。
特に多いのは競技選手とお子様です。
すべり症は突然起きるというより、腰椎分離症や腰椎ヘルニアを患っていた選手が
更なる腰への衝撃ですべり症に移行するケースが少なくありません。
すべり症では腰の痛みだけでなく、脚の神経症状が主な症状になります。
脚がしびれ長時間の歩行や姿勢を維持することも厳しい状態になります。
神経症状が強くなり日常生活に影響を及ぼして来ると最終的には手術に至るケースも
あります。
すべり症の場合、あきらかな原因は腰周辺の筋力低下もありますが、
姿勢に大きな原因があります。
競技でもラグビーやアメフトなど激しいスポーツで起きることもありますが、
よほど上から乗られた以外でのケースや倒れた際の衝撃でない限りは
姿勢での腰部にかかる負担を減少することが早期に競技復帰出来る早道となります。
腰椎に負担をかけない動作方法と、腹部の強化方法
腰椎に負担をかけない為には、股関節をしっかりと使う必要があります。
腰に負担がかかるのはある種、代償動作と言われる動きになっています。
股関節でのヒンジ動作
上記の写真では背中からお尻部分までも見て頂きたいと思います。
身体が一直線上になっています。
背中や腰は丸くなっていません。膝が上がり股関節が曲がっています。
この状態で動きだすことが本来は腰に負担をかけない動作と言えます。
背中からお尻までを曲げることはほとんどが胸腰椎の移行部で曲がり
腰椎の3~4番付近を大きく曲げることになります。これが競技動作では大きな
腰への負担の原因になります。
股関節を使うフォーム
股関節を正しく使うことで上記のような動き方になります。
動きだす際では全ての動きでこのような姿勢で動くことが理想です。
股関節をしっかりと曲げて背中からお尻は曲げることのないようにすることで
腰への負担を軽減します。
腰を丸める動作の多い選手はその反動で反る動作も大きくなります。
曲がった状態では動けない為に反ることがその後あります。
この曲がる反る動作が増えれば増えるほど腰への負担は増大し結果
腰を痛めることになります。
特に競技では速い動作で行われたり、重量がかかることで更に
腰にかかる負担は大きくなります。
腰ではなく、股関節を普段使えない選手は意外と多いのです。
現在、欧米で実施しされている身体の動作確認テストメニューのほとんどは
股関節の使い方がメインになっています。※FMS参照
次に胸椎の伸展と回旋です。
腰椎ではなく上半身をつかさどる大きな関節は本来、胸椎部分にあります。
図 脊椎のライン
上記の図では腰の上の部分は胸椎が12個あります。
腰椎は5個関節の可動範囲も当然胸椎の方が沢山あるわけです。
この胸椎をしっかりと使えることが腰への負担を軽減することになります。
胸椎は特に回旋と伸展する能力に長けており、胸を張る、姿勢を正しくするには
この胸椎がしっかりと立つイメージが必要です。
股関節と胸椎、この2つの関節が活動的になることで、腰への負担は軽減します。
次に腰椎を守るトレーニングですが、明日トレーニングについてはお話していきたいと
思います。
まずは股関節と胸椎部分を正しく使えるようにしましょう。
股関節と胸椎が正しく動くことで腰椎への負担が減りすべり症の症状は
劇的に変化します。
腰椎すべり症でお悩みの方は気軽にお問い合わせください。
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asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島