ベーカー嚢腫とは膝裏にピンポン玉くらいの腫れが出来たり
膝の曲げ伸ばしが出来ない、しにくい、膝の裏が痛い、ふくらはぎが痛い、
といった症状が発症します。
一般的には痛み止めの注射や湿布での対処です。
しかし、なかなか現実的には痛みが一時的には引きますが
根本的な解決にはいたらないようです。
ベーカー嚢腫の主な原因は膝の使い方に問題があると思われます。
ベーカー嚢腫になる方はほとんどが女性で、旅館などの仲居さん、膝をよく曲げ伸ばしする方、
変形性膝関節症の方に多くみられるようです。
膝の裏には本来膝窩筋といわれる筋肉があり、この筋肉が完全にのびにくくなり膝が常に
曲がった状態で生活することで膝に大きなストレスを加えている方が多い傾向にあります。
当クラブでもベーカー嚢腫でお悩みの方は少なくありません。
しかし、ほとんどの方が動作を改善することで痛みが軽減し
嚢腫もそれほど気にならないようになられています。
しかし、動作が改善できないとたとえ手術しても再発率も高く
動作を改善することが根本的な痛み改善の一つと考えてもいいと思います。
図①
ベーカー嚢腫の方は図①のような膝が曲がった状態での生活環境が多いという
データがあります。
また、まれに競技スポーツ選手でもこのような状態が長時間続くと痛みの原因になりかねません。
改善するには、膝を伸ばして曲げる必要がありますが、無理に伸ばそうとしても伸びません。
まずは、膝周辺の動作確認が必要です。
膝の屈曲①
写真①の左ひざのような使い方を長時間行うと膝のストレスは大きくなります。※左膝が内側に倒れています
とくに膝窩筋が伸びない状態が続きます。
この状態を改善するには足の指の伸筋群を強くすることが重要です。
地面を正しく踏めずに倒れるような形でしゃがむ動作を行うことから改善していきましょう。
指先をしっかりと挙げることで地面を押すことが出来ます。
押すことが出来れば、膝、足首のアライメントが正しい位置に戻り
膝の裏を伸ばしやすくするのです。
ベーカー嚢腫は膝の動かし方を改善することで痛みの緩和が見られています。
また、この動作を続けることで痛みは改善していきます。
是非、膝裏が痛い、ふくらはぎが痛い、膝裏が腫れている、病院でベーカー嚢腫と診断されたけど
なかなか痛みが改善できないとお悩みの方、気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島