中学生、高校生で野球に投手で腰椎分離症を発症する選手は少なくありません。
野球でに投手はほかのポジションと違い、100球程度を試合で投げ練習でも
多投しています。
しかし、投げ方が小学生の頃から所謂手投げで投球している、腰を反った投げ方を
行っていると腰椎分離症に発症するケースが多くみられます。
腰椎分離症になると投球で力いっぱい投げることはむずかしくなります。
それは下肢の神経障害が訪れると踏み込む脚がしびれていると強く地面を
押すことが難しくなります。当然球速も下がり、コントロールも悪化します。
しかし、正しくトレーニングすることで腰椎分離症からでも症状を無くすことが
可能になります。
腹圧を高め、股関節の可動性を高めよう。
腰椎分離症へ発症する場合は身体に使い方に特徴があります。
まずは、股関節が硬くあまり使えていない、
腰が投球時に曲がる反る動作が多い
腰を捻ることが多い
胸椎の関節が硬く腰へ依存している
末端の力が強い。
まずは、お腹の圧を高めることが必要になります。
①腹圧を高めるBOSSトレーニング
腹圧を高めるには何かを押す、支えるなどの手で押す、肘などで押すような
動作が有効的です。押すことでお腹の圧は高まり脊柱の安定を保てるようになります。
②脊柱写真
脊柱は写真②のようにS字カーブがついています。
このS字カーブがつくことで地面からの衝撃を吸収しております。
ある程度のたわみは必要です。胸の関節肋骨で覆われている為に、安定した状態に
なっています。
しかし、腰椎部分は肋骨がなく腰椎単体で支えていることになります。
しかし、先ほども記載しましたが、股関節が硬い選手はその上の関節である
腰椎で曲げる、反る、捻る動作を行いがちになります。
それでは腰椎は支えるパーツが少ない分疲労が蓄積され分離症になることがあるのです。
ですので腰椎部分はその周辺を囲む筋肉の強化が不可欠になります。
写真①のトレーニングではお腹の圧を高めるトレーニングで徹底的に
腰椎周辺にある腹横筋といわれるコルセット状の筋を強化することをお薦めします。
この腹横筋が強化されることは脊柱をぐるっと1周している為に脊柱は非常に安定することになります。
次に股関節
股関節の可動性が硬いと
③ 投球動作股関節が硬い状態
写真③では左の腸腰筋が硬く骨盤が伸び切れていない状態です。
股関節が硬い為にボールを離すリリースポイントがあまりバッター方向ではあります。
これは股関節の可動性に問題があると思われます。
④股関節伸展ストレッチ
股関節が硬いことで骨盤周辺の筋肉がうまく使われないと腰椎でその
動きをカバーすることになりかねません。写真④のような股関節の可動域を向上させることが
腰椎への負担を軽減させます。
野球での腰椎分離症からの競技復帰には病院でのコルセットを3か月装着だけでは
現実は厳しいと思います。お腹、体幹部の強化、股関節の可動性を正しくトレーニングすることが
早期に野球に復帰できます。
今まで多くの選手をトレーニングしてきた感想です。
腰椎分離症でお悩みの親御様、選手の方気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島