小中学生のテニス選手の膝のオスグッド病やジャンパー膝の選手は
少なくありません。この大きな原因に膝で力を吸収していたり、
膝で方向転換をすることがあげられます。
しかし、本来はテニスでの膝の使い方は膝で吸収するのではなく、
股関節と背筋、胸椎の関節を上手く使う必要があります。
テニスでは基本ボールを打つときには一旦止まる形でボールを
とらえます。
この止まる動作の際に必要になるのは股関節の地面を押すイメージです。
①
写真①のように地面を股関節で押すと膝が前方にはスライドしません。
しかし、膝で押そうとすると
② 膝のスライドでの止まる
写真②では止まる際に膝のスライドで動きを止めようとしています。
この止まり方ではスピードが増すと簡単には止まることが出来ない分
膝の上方に強い力がかかります。
これが膝のオスグッド病やジャンパー膝を誘発することに
なります。
この膝のケガを予防するには、写真①のような止まる動作が鍵になります。
股関節で地面を踏む感覚が大切になります。
地面を踏むにはパワーポジションと言われる体勢から動きだしていく際に
股関節を動かす練習が必要になります。
③地面を押す形でのパワーポジションから④の股関節で動き出す形をとります。
このような動きを普段の練習で心がけることが大切です。
膝での動作を繰り返し行うことは危険です。
確かに膝を使う動作もありますが、テニスのような短い距離で速い速度で
動き止まったり動いてたりする所謂切り返し動作が多い場合は
膝を前方にスライドする動きは膝に大きな負担を伴いだけでなく、
動き自体にも影響します。
膝がスライドすることは次への動作が遅くなり結果テニスでのパフォーマンス低下に
繋がります。又止まる時には股関節だけでなく胸椎と言われる上半身を回旋することで
更に急激な止まる動作に対応出来ます。
⑤胸椎を回旋することで股関節で止まってその後胸椎を回旋させることで
自然に前にボールを打つことになります。
⑥ この写真では股関節が曲がり上半身の胸椎が回旋していることが
わかります。理想的なフォームと言えます。
しっかりと止まることが出来れば怪我を未然に防ぐことになります。
止まる動作は動くよりも難しいと言われています。
股関節で地面を押す感覚を掴みテニスをプレーしてみてください。
ボールにもっと体重が乗るのがわかると思いますよ。
是非、股関節と胸椎を使う動作でテニスのケガ予防、競技力向上に繋がてみては
いかがでしょうか。
テニスでの膝のケガ、怪我予防でお悩みの親御様、選手の方、
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トレーナー兼コーチ 野島