
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
ジュニア期のトレーニングについてまだまだ理解がジュニアスポーツ界には
乏しい部分があります。小学生の高学年~中学生の時期には身体の使い方を正しく習得することで
とても大きな意味が2点あります。
①怪我の予防、特に大きな怪我を防ぐ
②競技が変わっても様々なスポーツに対応する身体をつくる
この2点です。
毎日同じ競技を週6日行い、レベルがあがらない。
それで今度は週7日にする。これは正解でしょうか?
競技練習の時間は確かにある程度必要です。しかし、競技を行う上で最も重要なのは
何か?
私が言いたいのは、練習の回数を多くすることは怪我のリスクをあげることになります。
特に小学生~中学生では身体が未発達なため過度の同じ動作の練習を行うことは
怪我のリスクを高めます。
短期的なレベルを考えることは確かに仕方のないことでです。しかし、それ以上に怪我のリスクを
あげることは避けることがベストです。
以前、小学生で飛び抜けたパフォーマンスを行う選手がいました。
その親御様はあえて練習を休まして身体の使い方を週1回当クラブでトレーニングを行うことにされました。
それを約3年間。その選手は素晴らしい選手になり怪我もほとんどなく今も素晴らしい成長を遂げています。
これは親御様や以前自分が学生の時に怪我をして練習や試合に出れない経験からそのようにならないために
あえて週1回を身体の使い方の為のトレーニングの時間にあてられました。
身体の使い方を覚えるのは早い方がベストです。特に小学生高学年~中学生までがベストです。
その期間でしっかり身体の使い方を覚えることでより怪我をしない動作を学習しましょう。
怪我をするといくら才能ある選手でも、なかなか怪我が原因でパフォーマンスが向上しないことが
少なくありません。最悪は競技が出来ないこともあります。
是非、スポーツは素晴らしい、私がこのスポーツの世界の仕事を選択したのは
スポーツから人生を学ぶことが多いと感じたからです。
怪我をしない身体をつくる為にも正しい動作を出来る身体づくりをお薦めします。
ステップは相手を抜くことが目的になります。その為、相手に自分の動きをフェイクする能力が必要になります。

①バスケットボールの試合

②ラグビーの試合
この相手を抜く時に行うのがステップと言われる動作になります。
動作のメカニズムは急激にブレーキをかけ方向転換をして反対側の移動して相手を抜くという動作になります。
①②の写真のその相手を抜くまでの動作やイメージになります。
では相手を抜くステップを上達させるにはどうすればいいのか。
これはまず段階的に3つの動作を分解して練習しましょう。
①ブレーキイング動作(リニアバック)
②股関節内旋に伴うステップ
③上半身の回旋動作
この3つが重要になります。
①リニアブレーキ動作
前方方向に大きなブレーキをかけることがまず大切になります。この動きが出来ることで
より次の展開に動きやすくなります。しかし、ここでしっかりとブレーキをかけれないとステップ動作を
行うことは出来ません。あくまでもブレーキをかけるには速度をあまり上げすぎるとブレーキにも大きな力がかかる為
一瞬だけ速度をあげて急激にとまることで次のステップ動作に移行しやすくなります。
②大きく踵の方から接地
次に②では踵のほうから接地します。
踵の方から接地することでブレーキをしっかりと行います。このブレーキ動作が出来ないと
実際にはなかなかステップをうまく行うことが出来ません。
ステップはどのステップでもそうなのですが、一旦ブレーキをかけてそのブレーキの大きな力を使い
地面反力をもらい進行方向を変えます。しかし、ブレーキがかからないケース
①つま先からのブレーキ
②脚の向きが正面になっている
③身体が前のめりにつっこんでいる
などの動作では実際にはブレーキをかけれない為にステップ動作を行うことが出来にくくなります。
その為出来るだけ、踵の方から踏み込み、脚を出来るだけ進む反対の方向に置くことが必要です。
その為写真②のようにある程度大きく踏み込んでつま先を外側に向けましょう。
③股関節の内旋、伸展で方向転換
②で踏み込んだら最後は地面の反力で身体の向きを変化させます。
写真③のように完全に反対側を向くことになります。
②③ステップ動作
写真②③のようにステップ動作では、しっかりとブレーキ動作を行うことで急激な方向転換を行うことになります。
是非、正しいステップでの練習を行いましょう。
正しい身体の使い方を行うことで怪我での予防を大きく減少し、切れ味鋭いステップを行うことになるでしょう!!
トレーナー兼コーチ野島