今日から明日にかけてフィギュアスケートのパフォーマンス向上編です。
フィギュアスケートではスピン、ジャンプ、ステップなど様々なスキルの技術点が
競技点に大きく左右します。
当クラブでは長年、フィギュアスケートのジュニア選手のトレーニング指導を
行っております。
その中でまず、強化していきたいのは体幹軸です。
スピンにしてもジャンプにしても体幹軸が安定することで競技レベルを大きく
左右することになります。
体幹軸を強化することは、自分がスピンやジャンプを行っている時にどの位置で
自分が競技を行っているか、その位置感覚を正しくつかむことが必要になります。
しかし、連続でのジャンプやスピンを行うと自分の軸が崩れるケースが少なくありません。
これは体幹をコントロールする能力が低下している為であります。
体幹軸を強化するには四肢ではなく、肩~股関節部分での力発揮を出来るトレーニングが
不可欠になります。
①② 回転トレーニング
写真①②では回転しながら体幹を強化するトレーニングです。
このトレーニングの場合、手や足をつかずに身体を回転してきます。
四肢を使わないことで肩~股関節をひとつの連動運動で動かしていきます。
このトレーニングでは体幹部分に正しく力を入れないとなかなか回転を
し続けることが出来なくなります。
四肢を使うことに意識するとどうしても体幹の軸は崩れます。
四肢は出来るだけリラックスすることが重要です。
体幹トレーニングでは様々なポーズがありますが、ポージングすることが
重要ではなく、どの体勢でも関節の強度を落とさずに動くことが出来るかが重要です。
強度が落ちるということは、体幹を安定する力、呼吸筋や腹部インナーマッスルや背部インナーマッスルなどが
低下していると様々な姿位でバランスを崩す可能性があります。
②背筋の体幹トレーニング
写真②では背筋を強化する体幹トレーニングです。臀部を壁にあてて
背筋をこのような姿勢で維持します。この時重要なのは、腰を反らないということです。
腰ではなく背筋特に多裂筋の動きが重要になります。多裂筋が活動的になることで
状態を傾斜しても維持することが可能になります。
体幹をこのように強化しどんな体勢でも関節を動かし、強度を維持することが
本来の体幹トレーニングの意味になります。
フィギュアスケートでは、ビールマンスピンや身体の柔軟性を求めらる
スキルがありますが、身体の柔軟性だけ行うと中学生以上になると
腰の痛みなどで苦しむことになります。
これは小学生の間は骨が柔らかく柔軟性に富んでいるので
腰を大きく反っても問題ありませんが、中学生以上になると骨が硬くなり
大人の骨になります。そうすると今迄同じような体勢で腰を反るような
競技を行うと腰に大きな負担がかかり腰痛に悩まされることも少なくありません。
柔軟性と強度が同時に出来てこそ、身体への負担を減らすことになります。
その為にはどんな姿勢でも体幹の力を抜かないで行うことが重要になります。
明日はジャンプ3回転を成功するにはです。
フィギュアスケートでの競技力向上や、3回転、スピンがもっと上手になりたいと
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トレーナー兼コーチ 野島