奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
今日はテニスでのパフォーマンスアップの為のトレーニングについて中学生編です。
最近、様々な競技のトレーニングを担当しておりますが
一貫して感じることは、競技では様々な動作に大きな変化は本来はありません。
基本的な動作レベルを覚えることが大切です。この基本的な動作を習得せずに
サッカー、野球、ラグビー、などをおこなってもにわか仕込みでは
小学生レベルでは通用しても中学、高校になるとその現実的には怪我が多く
競技パフォーマンスを向上することは難しくなる。その為、小学生、中学生の頃から
基礎的な動作スキルを覚える必要があります。
この基礎的なドリルこそ、その後の競技パフォーマンスに大きく繋がるのです。
①パワーポジション(股関節の使い方、脊柱のアライメント姿勢)
②ランジ(股関節の左右の使い方、動く為の膝、足首の使い方、重力に対する身体の使い方)
⓷ヒップロック(走る時に必要な身体の使い方と動きだすときにどの方向に力を加えるかを覚える)
この3つの動作が基本になります。
この基礎ドリルを覚えることで、競技パフォーマンスのレベルを向上することが可能になります。
テニスでもこれは同じことです、基本的なドリルで取得することは
①動きだす時の身体の使い方で動く速度が変わる
②止まるときに、どの方向に力を加えるかで自分のスピードをコントロールすることが出来る
⓷身体の回旋動作を行う時に、股関節の使い方を覚えることで、上半身への動きをコントロールできる。
これがテニスでは必要になります。
テニスでは、小学生でよくあるのが、上手いがほとんど手打ち、速く打つことだけを考えている為
下半身ではなく全てを上半身で打つ。その為、小学生高学年~中学生では肩、腰などの痛みを伴い
競技パフォーマンスがあがらない。
①②ヒップヒンジ
写真①②ではブロックを使ってのヒップヒンジ動作。
この動作では股関節を正しく使います。股関節を身体の傾斜に合わせて行うことで出来ると
テニスでのフォアハンドやバックハンドで体重を股関節にのせることが出来ます。
股関節に体重をのせるということは、そこから強い力を地面からもらい上半身につなげることになります。
⓷④股関節のヒンジの応用編動作
写真③④では股関節をローテーションする動作のトレーニング。このようにローテーション出来ることで
体重を次の進行方向に素早く移動することが出来ます。いわゆる切り返し動作になります。
⑤股関節の切り返し動作で打つ瞬間
写真⑤では股関節の切り返し動作でボールを打つ瞬間です。
左の股関節かた右の股関節に体重を切り返した動作で上半身に力を加え胸椎の回旋にと
繋げていく所です。
このように動作は基礎が出来て、応用編になります。
股関節で体重をのせて、ためて進行方向と反対側のを押して進行方向への力を地面からもらい
そのもらったパワーを素早くブレーキをかけ、そのブレーキを上半身へのパワーにしていくのです。
この一連の動作には、全て先ほどの①~⓷のパワーポジション、ランジ、ヒップロックの動作が
入っているのです、それを応用しているだけです。
競技スポーツでは競技においての特性はあります。それは特殊なスキルや競技ルールがあるように
その特性は特性でのトレーニングが必要です。
しかし、ほとんどの競技では基礎的なドリルが無茶苦茶では、応用編の競技動作を習得するには時間がかかります。
それは動作は自分が出来る運動動作を脳がどれくらい出来るかの箱から選択する為、基礎が出来ていないと
引き出す箱がないと、全く動作自体が頭で理解できない為、習得に時間を要することになります。
それでは競技パフォーマンスの向上に長い月日がかかります。
その為、出来るだけ競技能力を向上するには早い段階で基礎的なドリルを習得することです。
それが結果的に競技パフォーマンス向上の早道になります。
現に基礎ドリルが出来る選手はどの競技をおこなっても動作の習得が速いため競技力が高くなります。
テニスで競技力を向上の為にはまず基礎的な動作を習得していきましょう。
そうすることで速く動く、正確なフォアハンドや威力のあるサーブを打つことが出来ます。
コーチ兼トレーナー