今日の投稿は、運動能力を向上させるトレーニングです。
小学生になり、運動が幼稚園や保育園に比べてはやかに
行うべき能力が増えます。学校の体育や競技でも求められるものが少なくありません。
6月も中盤に入り、7月の夏休みが近づいています。
この夏休みを機会に、子供さんの運動能力を向上させてみませんか。
子供さんの運動能力を向上させるには、
大きく5つの要素が必要です。
①関節の柔軟性
②身体の連動性
③運動の多様性
④動作の引き出し
⑤感覚能力
この5つが特に重要になります。
学校の体育では、マット、鉄棒、ボール、体操など身体を使うなかでも
非日常的な動作が増えます。特にマット運動などは、回転することや
側転、跳び箱など普段では行わない運動が入ってきます。
しかし、これらは、ほとんどが、関節の可動性や強度の問題でクリアできる
のです。
例えば、跳び箱は踏切台を踏む時に、膝で力を入れて踏むと身体がどんづまりに
なり跳ぶことは難しくなります。
しかし、股関節から地面を押す感覚で跳ぶことで跳び箱は全然簡単に跳ぶことが出来ます。
マット運動も同じです。前転などは、身体の脊柱の可動性が十分に行えることで
回転することは可能です。側転では逆に脊柱をしっかりとまっすぐに立てて
肩の関節と股関節を使いまわります。
どれも正しい関節の使い方を覚えることで体育の運動は可能になります。
次に連動性です。連動性では身体は単体の関節で行うのではありません。
様々な関節や筋を連動して動いています。
例えば、ボールを投げる動作、腕だけで投げるイメージ、
サッカーボールを蹴る動作、脚だけでボールを蹴るイメージではないでしょうか。
しかし、どれも身体の全身を使って行っているのです。
写真①ではボールを蹴る時の瞬間です。右脚で蹴る際に左手がしっかりと後方に伸び、
胸が開いています。
脚だけではなく腕、胸の関節全てを使いボールを蹴っているのがわかります。
これが連動性です。上半身と下半身を全て使って行うことが必要になります。
これはボールを投げる時にも同じです。
全て上半身、体幹、下半身の連動で行います。
③の運動の多様性とは、運動を行う時に複数の動作を同時に行うことが
増えます。例えば、ドッジボールで、ボールを投げることと、相手にボールを当てる
といった同時に2つ以上の事を考える動作が。これらは同時に様々なことを予想して
動作にあたることが求められます。
これは、コーディネーショントレーニングとも言われるトレーニングで
同時2つ以上の動作を行うことで可能になります。
④動作の引き出しとは、運動では自分が今迄行ってきた動作をもとに
応用編が作られます。しかし、まったく行っていない運動は自分の運動の引き出しが無い為
行うことは不可能か行っても満足な結果にはなりません。
例えば、走るという運動。
学校で50m走やリレーなどあります。しかし、走ることは普段歩行しかしない
子供さんでは行うことが不可能か走り方にエラーが出ます。
しかし、週3回走る練習、腕を振る、脚をあげる練習を行うことで50m走は特に
普通に走ることが出来ます。これは走ることの動作を自分の身体に引き出しとして
ある為に出来る動作です。これが発展してマラソンや競技での走る動作に影響するのです。
その為、様々な運動、俊敏な動作、ジャンプ、投げる、蹴る、後ろに移動する、横への移動など
多くの動作を練習することで、その動作をもとに応用して競技や体育に活用することが可能です。
最後に感覚能力です。
運動や体育では様々感覚が必要です。イメージといってもいいです。
この感覚を覚えることで同じフォームで投げる、走ることが出来ます。
感覚は人様々ですが、自分のどの位置を通ることで腕が振れるか、どの位置から
肘が通ると速くなげれるか。身体のセンサーを使って自分の動く位置を覚えることが
大切です。この感覚を研ぎ澄ますことで、運動能力は安定します。
小学生になり運動能力を伸ばしたい、競技レベルをあげたいとお思いの親御様、
運動の基礎を覚えてみませんか。
誰でも運動能力を向上することは可能です。
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トレーナー兼コーチ 野島