スポーツ傷害を治す、手根管症候群の改善トレーニング。小指側の筋を意識しよう。

今日はスポーツ傷害を治すトレーニング、手根管症候群についてです。

手根管症候群は競技ではバトミントン、テニス、ゴルフなどの手首を

動かす競技で多くみられます。

しかし、この手根管症候群は一般の方にも起きる傷害です。

特に女性に多いのが特徴です。

 

手根管症候群は手首にある正中神経が手首の動かし方で圧迫されて

起きる神経症状です。特に、親指、人差し指、中指に症状が出ます。

痛みが強くなると手首を動かす動作ではほとんど痺れが起きるようになります。

 

基本は保存療法ですが、なかなか改善することは難しく手術も選択でありますが

基本は改善出来ずに痛み止めなどの処方となっている状況です。

 

何故、女性に多いのか、これには原因があります。手をつくときに親指側に体重を

のせることが多く、その場合本来腕をついて立ち上がる動作やものを持つ動作では

親指側に力を入れると腕の力だけになりがちです。

 

本来は手をつく動作や手首を曲げる時に親指側で曲げるとどうしても

正中神経を圧迫する形での使い方になります。

男性の場合、背筋が強いことがあり、小指がわで押すことが多くなります。

その為に正中神経をあまり圧迫しない為に男性では手根管症候群が比較的に少ないと言えます。

 

ではどのようなリハビリを行うことで手根管症候群が改善されるのか。

まずは手首の使い方を覚えていきましょう。

①親指側から曲がる場合

写真①のように親指側から曲がる動かし方を行う場合、

どうしても小指側の力が抜けます。この動作で正中神経部分がとても

圧迫されやすく特に手をつく動作で顕著に痛みが出現します。

 

②小指側をイメージした手首の使い方

写真②では、手首の使い方としてあまり親指側に力をかけていません。小指を前腕に近づけるイメージで

曲げています。

この動作で行うと手首の手根管にある正中神経を圧迫しない状態で

行うことが可能になります。

 

③小指側を押すトレーニング

写真③では手を上げて天井をおすイメージでのトレーニングです。このときに

重要なのは小指側から押す感覚を掴むことです。

この状態では何も持っていませんが、この状態で重りをもつことで

親指側でもつと持ちにくく、押すことが出来にくくなります。

 

逆に小指側で押すイメージで行うと身体が安定し状態を維持しやすくなります。

これは小指側にある神経支配が関係します。

この小指側から押すことで身体の特に背部の力が入りやすくなります。

背部を使うことで、背筋が活性し、肩甲骨の位置が安定します。

物をとる、あげる、地面を押すなどの動作では、腕で行うイメージがありますが

それは大きな間違いです。身体の手は触覚的な位置づけで動作をつかさどるのは

基本体幹部分になります。

 

その体幹の背部を使うことで大きな筋で身体を動かすことが可能になります。

”小手先”という言葉がありますが、小手先での動きは結果前腕の細かい筋を疲労させ

筋が緊張し硬くなる血行障害になります。それが正中神経を圧迫することになるのです。

 

手根管症候群は健全な身体の体幹部分を使うことで治ります。

手根管症候群でお悩みの親御様、気軽にお問い合わせください。

 

asuka-sport.com

asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

トレーナー兼コーチ 野島

 

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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