今日は腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症の症状改善についての
投稿です。
腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症でお悩みの方は少なくありません。年々、
イスでの生活や姿勢の悪さから小学生でもヘルニアになるお子様も増加しております。
しかし、腰椎分離症や腰椎椎間板ヘルニアはなかなか痛みやしびれが改善出来ないと
その後の生活や運動にも大きな影響を与えます。
現在では当クラブでも5歳のお子様が腰椎分離症で来られてリハビリに来られています。
しかし、リハビリを正しく行うことで症状はほとんど感じられないくらいになります。
腰の傷害は主に、姿勢が関係しています。
腰の関節の構造からいいますと、腰椎は回旋することがほとんど出来ない関節です。
また、伸展する動作もあまり向いていません。腰はあまり様々な動きに適している関節では
ないということです。
しかし、小学生の5年生~6年生くらいまでは腰の関節よいうより骨自体が柔らかい為に
腰で身体を反る動作が出来ます。しかし、10歳以降になると男女とも骨が硬くなり
だんだんと反る動作を繰り返し行うと腰椎同士がぶつかり分離症やヘルニアになるリスクが高まります。
新体操、フィギュアスケートなどの競技でも腰を痛める選手が多いのは
小さい時のイメ―ジで練習を行うと腰への負担が大きく腰の傷害に苦しむことになります。
では、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症を予防、症状を改善すにはどのようにすればいいのか。
まずは、姿勢を正しく行える体幹力をつくることが重要です。
姿勢を維持するには座位でも立位でも呼吸筋と要られる筋と背部にある
多裂筋、僧帽筋中部、下部などの筋が必要になります。
陸上で100mの世界記録保持者のボルト選手も腰椎の側弯で腰に傷害がありましたが、
凄まじい体幹などのトレーニングで克服したとTVで放送されていました。
体幹力とはまず呼吸筋と言われる腹横筋、横隔膜、骨盤底筋があります。
この呼吸筋は呼吸をすることだけではなく、腹部に圧を加えることで強化することが出来ます。
赤ちゃんなどはこの呼吸筋が強化されたころに、ハイハイなどの動作に以降していきます。
①腹圧を高めた姿勢
写真①ではまだ幼児の時期の座位での姿勢です。股関節が正しく曲がり、背中がまっすぐな状態で
維持できています。これが本来の姿勢です。しかし、これが小学生の頃になると
背中が丸くなるのは、体幹部分の力ではなくアウターと言われる部分で座ろうとする為に
姿勢を維持することが出来なくなります。幼児ではアウターを使うという意識がなく
本来持って生まれた能力を最大限に引き出して動いています。
腰椎ヘルニアや分離症の症状改善のポイントはこの幼児の時代の能力をもう一度
取り戻ことかが大切になります。
膝を三角に曲げ、内ももに柔らかいボールやクッションを挟みます。
この状態で10秒ボールを挟み続けます。しかし、その時に腰が浮いたり、骨盤が地面から離れない
ようにします。このボールを挟む時に重要なのはお腹の力で行うという意識です。
本来力の発揮はお腹から太ももや腕に伝えることが正しい方法です。
しかし、力がついてくるとどうしても腕、脚の力で行おうとする傾向になりやすいのです。
そうすると腰の関節も本来は使わなくもいい動作、例えばしゃがむ動作を
股関節で本来は行いますが、腰が曲がることで椅子に座る動作を行います。
これは本来の動きとは違うのです。腰は簡単に曲がります、しかし、腰の関節の構造上
曲がる動作にはあまり向いていない為、過度の繰り返し動作でオーバーワークに
なるのです。座る動作はあくまでも写真①のように股関節になります。
ボール挟みは単純そうな運動ですが、正しく行うことで、呼吸筋をしっかりと
鍛えることが出来、結果呼吸筋を使える習慣をもたらします。
それが腰周辺の筋を緩めることになるのです。
明日は、後編に続きます、更に座位や立位でのトレーニング方法をお伝え致します。
お子様の腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症でお悩みの方気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島