奈良市ジュニアトレーニングジムのasukaトレーニングクラブ。
今日は速く走るために必要な動作についてです。
サッカー、陸上、ラグビー、バスケットボール世界では様々なW杯や世界大会が行われています。
しかし、この競技スポーツにおいて速く走るということは、とても重要なポイントになります。
このポイントを抑えることでより速く動き、走ることが出来ます。
速く動く、走るためには、ポイントがいくつかあります。
まず今日はターゲットを小学生高学年~中学生高学年まで向けになります。
速く走るには、力を地面に出来るだけダイレクトに伝える必要があります。
この地面への伝える力が不十分であるとなかなか前方に進むことが出来ません。
最近では動画分析で自分の走るフォームをスロー再生することができる為、
動作解析しやすくなっています。
小学生に高学年くらいからは、身体もすこしづつ大きくなり地面を押す力も
増します。
しかし、天性で走ることをおこなっていると、中学、高校で走る速度で伸び悩む傾向にあります。
これは、走る為にはある程度の動作理論を自分で習得することが必要です。
特に小学生高学年からはこれが可能であります。
また、過度な筋トレを小学生から行うことは可動性の問題で身体の動きが硬くなり
逆効果になります。その為、決して小学生で100mで日本一になってもその後
速度があがらない選手は少なくありません。これは、過度なトレーニングや筋肉を
つけすぎてその後の走りで筋力に頼るため、中学、高校では筋力が他の選手もつき、
これに理論的に身体の使い方の効率の良い選手に追い越されていきます。
では、どのような動作が必要になるのか。
①体幹の正確な地面へのアプローチ
②股関節の動作
③足首の固定力
この3つがポイントになります。
体幹部分のアプローチとは正確な姿勢から地面を進行方向の逆側を押すことになります。
①正確な体幹姿勢
体幹部特に脊柱の動きはとても大切です。
写真①では体を傾斜する際に脊柱レベルが地面に対して斜め方向に鉛直方向にあります。
この地面に対しての角度とその脊椎の位置関係はとても大切です。
地面に対して確かに鋭角になればなるほど、地面からの大きな反力をもらい前方に進むことになります。
しかし、小学生~中学生レベルでは筋力の問題もあり、まずは角度を気にせずに脊椎が地面に対して出来るだけ
湾曲しない真っすぐの状態をつくれる体幹が重要です。
次に股関節の動作です、動き出すときに最初に地面を押すには股関節の屈曲動作が大切になります。
この屈曲動作があり始めて地面を押すことが出来ます。
しかし、選手によりますが股関節ではなく膝中心で地面をかくような動作で走るお子様も
少なくありません。これでは地面への力を自分自身にもらうことが出来ず前になかなか進みません。
所謂空回りという動作になります。
②地面を押す股関節と足首の角度
地面を押すときに、写真②のような股関節の動きが必要になります。あくまでも
股関節の動作が肝心です。股関節の屈曲から伸展に移行する時に力発揮で地面を押していきます。
この時3番目にありました足首の角度が大切です。基本走りだすときに、踵があがります。
それは踵が上がることで足首の角度が保たれます。
この足首の角度を維持したまま、股関節で地面を押していきます。そうすることで
より斜め方向からの力で身体は前方に進むのです。
このような動作のメカニズムを小学生の高学年からは理解できます。
理解することで、より自分の走るフォームを再認識できるのです。
確かに最近では速く走る為の動画が多くネットには流れています。しかし、それは
大人が自分の可動性のある方が行う為に、小学生や中学生がまねても
ほとんどが出来ません。
それは真似をするだけでは、簡単には速くならないのです。確かに速い選手の動画をみることで
イメージは出来ます。しかし、そのメカニズムを知ることは更に自分で毎回フォームを
認識することの源になります。
ただ感覚だけで走る練習では、速くなる選手もいますがそうでない選手の方が
多いかもしれません。
きちんとメカニズムを知ることで自分の補強ポイントが明確になります。
そのポイントを補えば速く走ることに繋がります。
当クラブは走るメカニズムをお子様に丁寧にレッスンをおこなっております。
asuka-sports.com
トレーナー兼コーチ野島