サッカー選手による鼠径部痛症候群(グロインペイン)を改善するリハビリ方法。

奈良市のあすか鍼灸整骨院、

asukaトレーニングクラブの

トレーナー兼治療家の野島竜一です。

 


 

鼠径部痛症候群(グロインペイン)を治すには。

 

最近毎年サッカー選手のお子様で

鼠径部に痛みがある方からのお問い合わせが少なく

ありません。先週もこられていました。

鼠径部痛症候群(グロインペイン)と言われる

鼠径部のあたりに痛みがはしり、走る、ボールを蹴る、

しゃがむなどの動作で痛みが発症します。

病院では治療する手段がないと判断されている

みたいです。選手来られた小学生の親御様も病院では

なんの治療もできないと判断されたそうです。

 

しかし、鼠径部痛症候群(グロインペイン)になるのは

ほとんがサッカー選手に発症しています。

この鼠径部痛症候群(グロインペイン)のお子様の特徴を

長年トレーニング、リハビリ指導してきて共通する部分があります。

それはキック動作での上半身と下半身の連動が出来ていない、

下半身の股関節が完全に伸展(伸びない)この状態で

サッカーをおこなった為と現在では考えられています。

特に小学生とか高校生とか年齢に関係なく起きます。

しかし、この症状は放置してもほとんど痛みがなくなることは

ありません。あるとすればサッカーという競技から

離れることになります。

しかし、しっかりとリハビリを行い身体の連動をもとに戻す

ことで痛みは無くなります。

 

 


 

連動動作の重要性

 

サッカーでは下半身のキック動作に目が行きがちで

上半身を使う選手がジュニア世代も少なくなっています。

ボールを蹴る際に足で蹴るというより膝下からで蹴る

イメージが強くボールをしっかりと蹴る動作自体が

出来ていない傾向になります。

本来、蹴る動作は上半身が動き出し身体の胸椎の回旋と

股関節の回旋運動が重なりあって行います。

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写真①を見てください。

ブルーのユニフォームの選手を

左の足と右の腕は完全に伸びた状態で走っています。

これが連動して走ることになり、この体勢から今度はキック動作に

移ります。

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写真②ではボールを蹴る右足と左の腕は伸びています。

このように身体は単独で動いているのではなく

連動した動作で運動を行います。

サッカーにおいてこの動作を出来ている選手には

鼠径部痛症候群(グロインペイン)での症状はほとんど

ありません。しかし、この連動が出来ていと

鼠径部に過度なストレスがかかりボールを蹴る、走る、

ディフェンスの時の腰を落とすときに大きな負担がかかり

鼠径部の痛みとなります。

鼠径部とは太ももの付け根部分を指しますが

選手によっては、かなり付け根の内側方向、恥骨に近い部分での

痛みが発症することもあります。

根本の痛みを解消するにはこの連動した動きを取り戻すことが

急務になります。

 


 

身体の柔軟性と可動域拡大、体幹の強さを

 

この鼠径部痛症候群(グロインペイン)を完全に治すには

もともとあった柔軟性や可動範囲、体幹の強さを取り戻すことです。

まず、股関節を完全に曲げる、伸ばす、胸椎部分を完全に曲げる、伸ばす

ような完全にできるだけ曲げる、伸ばせるところまで伸ばすことが

重要です。

筋肉は伸ばす、縮める性質をもっています。この性質が失われると

痛みは発症する物質を生み出すことになります。

次に、関節の可動性を連動で行います。

例えばつま先、膝、股関節、胸椎を同時に背伸びをして

伸ばす動作です。これは連動して筋をすべて伸ばす行為になり、

走るとなどもこの状態になります。

これが連動動作での可動域を向上することになります。

最後に体幹部分を動かしながら強化する方法です。

片足で支えて身体を倒したり、戻したり

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写真③のように台にのり片足で立つ動作を行ったりします。

このように体幹部分を安定して動作を動かすことで身体の感覚機能を

強くして身体をうまく、連動させる手助けの強さとなります。

 

鼠径部痛症候群(グロインペイン)は治らない訳では

ありません。治ります、諦めないでください。

動作を変えることでほとんどの怪我の痛みを改善できることは

多くの研究で明らかになっています。

鼠径部の痛み、違和感ある選手や親御様

気軽にお問い合わせください。

 


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asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

0742-22-0120

asukaジュニアトレーニングクラブ

 

トレーナー野島

 

 

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。