ジュニア期の前十字靭帯損傷からの回復と予防について ①動きを見直すことから始めましょう。

奈良市のあすか鍼灸整骨院、asukaトレーニングクラブの

トレーナー兼治療家の野島竜一です。


11月です。

あと今年も2ヵ月です。

奈良では正倉院展がはじまりもうすぐ奈良の行事も

すこしづつ終盤に。寒さもすこしづつ本格化に。


今日の投稿テーマは

前十字靭帯についてです。

前十字靭帯損傷については2回にわけて予防方法と

発生原因を記載していきたいと思います。

断裂した場合手術しか競技復帰はありません

前十字靭帯は膝の靭帯で唯一、断裂した場合

保存的な治療やリハビリでは回復しない障害といえます。

ですので基本は断裂した場合は手術となります。

しかし、前十字靭帯損傷の障害で一番怖いのは

何回も断裂する可能性があるということです。

手術=治ったわけではありません。つなぎとめている

だけと思った方がいいかもしれません。

ですので手術しても同じ動きで競技をおこなっていると

それ再断裂につながる可能性が高まります。


股関節をしっかりと使い止まる動作や方向転換する動作が必要です。

前十字靭帯損傷の背景を少し説明したいと思います。

損傷しやすい競技としてはバスケットボール、

バレーボール、ハンドボール、サッカー、ラグビーが

あげられます。そのなかでもバスケットボールとバレーボールは

非常に多いといえます。

また男性より女性の方が損傷しやすいといわれています。

競技別に見た場合、

バスケットボール、バレーボール→床

サッカー、ラグビー→土や芝

といった競技環境が大きく影響します。

前十字靭損傷する場合、ほとんど外的な要因

(タックルなど)以外ではとまった状態からの

方向転換の際に断裂します。

その環境が床の場、現在の床は非常にグリップもよく

シューズも出来るだけすべらないようになっています。

しかし、この滑らない環境では急に方向転換する場合に

大きな力が身体に加わることになります。


膝とつま先の方向が違う、場合膝に剪断力が加わります。

img_1914

↑ 上記のように競技中にカッテイングやステップなどの

動作で、方向転換する際スピードを減速してとまった時に

膝とつま先の方向が違う場合に膝は回旋していきます。

この状態が強い回旋になれば剪断力は高まり

前十字靭帯の断裂に繋がります。

ですので、床の競技の場合非常にとまりやすくなっています。

ですので膝への剪断する力も強くなるため、床の

競技の方が損傷する危険性は高まります。

 


 

前十字靭帯損傷を予防するのは筋力向上と動作改善が必要です。

前十字靭帯は保存的にリハビリをおこなっても断裂した

部分がもとに戻らないといわれています。

その為手術をしてリハビリをして約半年は競技に

最低は復帰できないといわれています。

しかし、リハビリでは筋力の数値をあげることや

筋力をつけることでリハビリが終了になっているケースが

少なくありません。

しかし、私がトレーナーの現場でみてきたのは

そういうリハビリをした選手が再断裂をしている

選手を多く目の辺りにしてきました。

その時に感じたのは筋力では限界があるという

ことです。筋力だけでは結局対処療法にしかならない。

根本から治すことが必要だということです。

前十字靭帯損傷は選手の競技レベルや

競技活動年数を大きく変えることになります。

トレーナーをしていた時に本当に選手のつらさを

見てきました。だから思います。

こんなことを何回も繰り返してはならない。

その為には動き自体から変えて二度と損傷しない動き

づくりが重要だと思います。

動きづくりにつきましては明日のブログで詳しく

掲載したいと思います。


asuka-sports.com

asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

0742-22-0120

asukaトレーニングクラブ

トレーナー野島

 

 

 

 

 

 

 

 


 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

この記事を読んだ方は、他にこちらの記事も読んでいます。