ジュニアアスリートのスポーツ障害を防ぐ、バトミントン編。

“>治療家の野島竜一です。


今日も各地で様々な競技の大会が行われています。

来月は当クラブ所属のラグビー選手の公式戦を観戦しにいく

予定にしています。


今日のテーマはジュニアスポーツ障害のバトミントン編です。

バトミントンは非常に激しいスポーツです。縦横を縦横無人に

動きます。またジャンプやスマッシュなど上半身の力や

瞬発力を非常に要すスポーツといえます。

当クラブでもバトミントン選手のジュニア選手は数多く

来られています。その中で一番多い障害は膝です。


膝を酷使するフォームに問題が。

バトミントンは最近ではオリンピックで日本選手が活躍している

影響でジュニア期から始める選手は少なくありません。

5歳~6歳くらいから始める子供も珍しくはありません。

しかし、この時期特に小学生低学年の時期からいきなり

バトミントンを行うことはジャンプ動作や打つといった

動作、横への移動などのこのめまぐるしい動きを

いきなり行うことは膝への大きな負担になります。

 

現代社会ではこのブログで何回も記載していますが

ほとんどの子供さんがジャンプや投げる動作などを

行う機会が多くありません。

ましてや横方向への移動などは中学生でも難しい

動きです。この動きを週5日くらい子供さんが

練習をすると膝への負担は少なくありません。

その原因は更にシューズと床にもあります。

 

現代のシューズは非常に性能がよく滑りにくい

形状になっています。また床も滑らないようになっています。

ですので砂や芝と違って急に止まる動作に対して

作られているといってもいいと思います。

 

しかし、この滑らないことが逆に膝に大きな負担になる

のです。本来は股関節で受け止める部分の負担を

どうしても競技レベルになってくると咄嗟に膝でとまる

習慣がつきやすいのです。

現に日本のトップクラスの選手でも膝を怪我して

いる選手は少なくありません。それほど急な動きを

ともなっているといえます。

 

この障害を未然に防ぐには、バトミントンの競技性を

理解する必要が求められます。

まず、とまるという動作を徹底的に練習することから

始めるべきです。ラケットをふる前にとまる練習が

出来なければいずれ、膝の怪我を発症する可能性が

あるからです。

 

また、腕の振りのしっかり練習する為にも打つポイントを

自分で確認することだと。バトミントンの場合自分の

ポイントで打てるかどうかは非常に重要です。

速く振ろうとするのはいいのですが、速く振るには腕の力では

ありません。

 

以前は腕で振っている時代もあったそうですが

今は腕ではなく、胸椎と肩関節でも構成されている胸郭で

フルのが原則です。腕は最終的についてくるという

イメージです。腕でふるのは確かにクイックな打ち方や

短時間で速く打つのはいいですが、現代バトミントンでは

非常にスマッシュの打つスピードもあがりこれを腕で

打っていると必ず肘や手首の障害に繋がります。

 

最後に股関節動くイメージでそれを上半身に伝えることが

重要です。膝を予防するには股関節をいかにつかい、

腕の振りをうまく使うか。腕の振りをスムーズにすることで

急いで打つことが減ります。そのことが膝に急激な負担を

減らすことにもなります。また股関節をしっかりと使う

ことで腕の振りがもっとスムーズになります。

このことを習得していければ膝の負担は大きく減少します。

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上の↑の写真はピボット運動といわれる股関節の

動きをよくする練習法です。

母指球を使って一気に股関節で180度近い方向転換を

します。膝の力ではありません。

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この↑の写真はいかに母指球と股関節の動きを意識して

ハードルを超えれるかの練習です。これも素早い動きを

もとめるバトミントンには重要です。これも膝では

ありません。

 

しっかりと動きを習得することができれば膝の痛みは

なくなります。当クラブのジュニア選手も今では膝の

痛みがある子供はいません。できるだけ重症化する前に

動きを修正することをお薦めします。

膝の痛みなどでお悩みの親御さま気軽にご相談ください。

asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

 

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この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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